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「ホット・ファズ ー俺たちスーパーポリスメン!ー」( 原題:Hot Fuzz)は、2007年公開のイギリスのアクション・コメディ映画です。エドガー・ライト監督・脚本、サイモン・ペグ脚本・主演で、熱血警官の奮闘を、面白可笑しく、サスペンスフルに描いています。
「ホット・ファズ ー俺たちスーパーポリスメン!ー」(楽天市場) 監督:エドガー・ライト 脚本:エドガー・ライト/サイモン・ペグ 出演:サイモン・ペグ(ニコラス・エンジェル巡査部長) ニック・フロスト(ダニー・バターマン警部補) ジム・ブロードベント(フランク・バターマン署長) ティモシー・ダルトン(サイモン・スキナー) パディ・コンシダイン(アンディ・ワインライト刑事) ビル・ナイ(ケネス警部) ビリー・ホワイトロー(ジョイス・クーパー) エドワード・ウッドワード(トム・ウィーバー) ビル・ベイリー(ターナー巡査部長) デイビッド・ブラッドリー(アーサー・ウェブリー) アダム・バクストン(ティム・メッセンジャー) オリヴィア・コールマン(ドリス・サッチャー警部補) ロン・クック(ジョージ・マーチャント) ケネス・クラナム(ジェームズ・リーパー) ジュリア・ディーキン(メアリー・ポーター) ケヴィン・エルドン(トニー・フィッシャー巡査部長) マーティン・フリーマン(首都警察巡査部長) ポール・フリーマン(フィリップ・シューター師) カール・ジョンソン(ボブ・ウォーカー警部補) ルーシー・パンチ(イヴ・ドレイパー) アン・レイド(レスリー・タイラー) レイフ・スポール(アンディ・カートライト警部補) デイヴィッド・スレルフォール(マーティン・ブロワー) ピーター・ワイト(ロイ・ポーター) スチュアート・ウィルソン(ロビン・ハッチャー医師) ほか 【あらすじ】 生まれも育ちもロンドンのニコラス・エンジェル巡査(サイモン・ペッグ)は、大学を主席で卒業、警察学校でもトップの成績を残した、頭脳明晰でスポーツ万能なエリート警官です。首都警察での検挙率はナンバー1で、ここ一年で9回の特別表彰を受けていますが、彼はその優秀すぎる能力ゆえに組織内で妬まれ、田舎町サンドフォードに左遷へと左遷されてしまいます。 サンドフォードは、犯罪が全く無いイギリス一安全ともいわれている田舎の村で、呑気でいい加減な仲間たちと共に園遊会警備や近所の集会など、退屈な仕事に従事する中、首都警察の頃と同じ調子で真面目に働くエンジェルはは周囲と馴染めず、ここでも浮いた存在になっていきます。エンジェルは、警察署長フランク・バターマン(ジム・ブロードベント)の息子の若手警官ダニー(ニック・フロスト)とコンビを組まされますが、トロくてお人好し、大の警察映画マニアのダニーとは上手くかみ合わず、エンジェルは全てに戸惑います。 そんなある日、村を揺るがすような不気味で残虐な事件が発生します。状況から明らかに犯罪と確信したエンジェルは、ロンドン時代の方法でダニーと共に捜査を始めます。捜査を進めていくうちに、この村は見た目通りののどかな村ではないとエンジェルは感じ始め、その後も次々と残虐な事件が続きますが、ほかの警察署員はただの事故と言うばかりで、積極的に動こうとしません。しかし、この一見平穏な村には、ある恐ろしい秘密がありました・・・。 警官のバディものですが、イギリス映画らしい風刺が効いて、とても可笑しくて面白い映画です。「あらゆる警察映画を1つの映画に収めてみようと思った」というエドガー・ライト監督は共同脚本のサイモン・ペッグとともに、「ダーティハリー」、「フレンチ・コネクション」、「ハートブルー」、「バッドボーイズ 2 バッド」、「ヒート」、「L.A.コンフィデンシャル」、「ダイ・ハード」、「リーサル・ウェポン」など、200本以上の警察映画を観たというから凄いです。タランティーノ監督ばりにこれらの映画の引用やパロディも出てきますが、「好きな映画に対するラブレターを送るような愛情溢れるものがパロディだと思っている」(エドガー・ライト監督)だけあって、全く嫌みがないし、何の映画のパロディか分からなくても十分に楽しめる組み立てになっています。 エドガー・ライト監督は「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004)のヒットで有名になりましたが、この「ホットファズ」(2007)、「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」(2013)を合せて密かに「血とアイスクリーム三部作」と言われています。いずれもヒット作ですが、どの映画にも血とアイスクリームが出てきます。パブが出てくるのも共通していますが、これはイギリス人監督ならではですね。 共同脚本・主演のサイモン・ペグは、イギリスのコメディアン・俳優・脚本家で、エドガー・ライト監督が手がけたテレビ番組で知り合い、二人でシチュエーション・コメディ「スペースド」を制作、イギリスで高い評価を得、さらに二人で制作した映画「ショーン・オブ・デッド」のヒットで有名になりました。「血とアイスクリーム三部作」には通して出演しており、またトム・クルーズの「ミッション・インポッシブル」シリーズにも出演しています。サイモン・ペグはこの映画出演の為、三ヶ月かけて準備、13キロ減量し、「ダーティハリー」、「ターミネーター2」、「L.A.コンフィデンシャル」を参考に、役作りをしました。 ニック・フロストは、テレビ・シリーズ「スペースド」に出演して人気を得たイギリスのコメディアン、俳優、脚本家で、サイモン・ペグ同様、「血とアイスクリーム三部作」に通して出演しています。他にも、ジム・ブロードベントや、ティモシー・ダルトン、ビル・ナイなどの大物俳優が出演しています。「ショーン・オブ・ザ・デッド」を観たジム・ブロードベントに、是非、次回作に出させて欲しいと頼まれていたエドガー・ライトとサイモン・ペグは、彼の為にフランク・バターマン署長を役を作りました。また二人は、4代目ジェームズ・ボンド役として、「007 リビング・デイライツ」と 「007 消されたライセンス」に出演したティモシー・ダルトンを想定してサイモン・スキナー役を描いており、出演が決まった時は、大喜びしたそうです。 この映画の冒頭に、主人公の前カノが出てくるのですが、マスクをしていて顔が見えません。でも眼が綺麗で、存在感があり、セリフも格好良くて、「知ってる女優のはずだ、そのうち、素顔を拝めるのかな」と思ったら、最後まで彼女の出番がないまま、映画が終わってしまいました。なんと、彼女はケイト・ブランシェットのカメオ出演だったのです。「ショーン・オブ・ザ・デッド」のファンだった彼女がエドガー・ライトのジョークに応じてカメオ出演したもので、マスクで顔を隠すだけではなく、クレジットもなし、出演料はチャリティに寄付したそうです。なんとも格好いいですね。ちなみに、彼女も、撮影の準備に一ヶ月もかかって大変だったと、雑誌のインタビューでジョークを飛ばしています。 サイモン・ペグ(ニコラス・エンジェル巡査部長) ニック・フロスト(ダニー・バターマン警部補) ジム・ブロードベント(フランク・バターマン署長) ティモシー・ダルトン(サイモン・スキナー) ケイト・ブランシェット(カメオ出演、ニコラス・エンジェルの前カノ) サンドフォードとして撮影されたサマセットの街(正面がパブ、右手前が落書きされた噴水) バザーが開催された教会(グーグルマップ) 「血とアイスクリーム三部作」他の二作品のDVD(楽天市場) (エドガー・ライト監督 x サイモン・ペグ x ニック・フロスト コラボ作品) 「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004) 「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」(2013) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年12月06日 02時20分03秒
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