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「ピートと秘密の友達」(原題: Pete's Dragon)は、2016年公開のアメリカの冒険ファンタジー映画です。マルコム・マーモスタイン脚本の「ピートとドラゴン」(1977年)を原作に、デヴィッド・ロウリー監督、ブライス・ダラス・ハワード、オークス・フェグリー、カール・アーバン、ロバート・レッドフォードら出演で、人間の少年ピートと森に住む不思議な生き物エリオットとの友情を描いています。
「ピートと秘密の友達」のDVD(楽天市場) 【キャスト・スタッフ】 監督:デヴィッド・ロウリー 脚本:デヴィッド・ロウリー/トビー・ハルブルックス 原作:マルコム・マーモスタイン「ピートとドラゴン」 出演:ブライス・ダラス・ハワード(グレース) オークス・フェグリー(ピート) ウェス・ベントリー(ジャック) カール・アーバン(ギャヴィン) ウーナ・ローレンス(ナタリー) ロバート・レッドフォード(ミーチャム) イザイア・ウィットロック・Jr(ジーン・デントラー保安官) ジム・マクラーティ(レンジャー・ウェントワース) ほか 【あらすじ】 家族旅行中に不慮の事故に遭い、6年間、人と関わることなく深い森で暮らしてきたピート(オークス・フェグリー)には、モフモフの毛に覆われた大きな生き物の友達「エリオット」がいます。ピートにとってエリオットは家族同然で、時には兄弟のように寄り添い、時にはエリオットがペットのようにピートに甘えます。森の中での二人きりの生活は、毎日がわくわくする冒険の連続です。この夢のような日々が永遠に続くと思っていたピートですが、グレース(ブライス・ダラス・ハワード)との出会いをきっかけに、伝説でしかなかったはずのエリオットの存在が人間たちに知られてしまいます・・・。 【レビュー・解説】 「ピートとドラゴン」(1977年)を実写 + VFXでリメイクした本作は、ニュージーランドの美しい大自然と夢のようなドラゴン伝説がオーバーラップする、ディズニーの王道を行くシンプルで良質な冒険ファンタジー映画です。 本作は、実写にアニメーションでドラゴンを合成した「ピートとドラゴン」(1977年)を、実写 + VFXでリメイクしたものです。登場人物など設定は変えているもの、ストーリーはシンプルで、デヴィッド・ロウリー監督はディズニーの王道とも言える冒険ファンタジーを見事に再創造しています。ニュージランドで撮影された大自然が美しく、ドラゴン伝説の神話性とマッチし、自然と夢の大切さがオーバーラップします。幼くして両親を亡くしたピートは、ドラゴンが友となり守護神となり、大自然の中で育ちます。子供を育てるのは親だけではない、大自然や夢や空想の産物と言われるものも子供を育むものだと感じさせる作品です。大自然や夢の大切さを、今一度、振り返ってみたくなります。 ニュージランドの自然が美しい(設定は太平洋沿いのアメリカ北西部) ドラゴンはピートの友となり、守護神となるが・・・ 少しばかり重めのどこかしら可愛げのあるドラゴンに、ブライス・ダラス・ハワード、ウェス・ベントリー、カール・アーバンといったスター俳優、語り部に大俳優ロバート・レッドフォードというキャスティングも魅力です。ピートを演じるオークス・フェグリーも、なかなかのパフォーマンスを見せており、スタントもワイヤーハーネスをつけて自ら行っています。日本ではクリスマスに向けての公開となりましたが、アメリカでは夏に公開されており、DVDで観るならば自然に触れる機会の多いこれからの季節(夏)がお薦めです。 ライス・ダラス・ハワード(グレース) ブライス・ダラス・ハワード(1981年3月2日〜)は、ロスアンジェルス出身のアメリカの女優。父親は映画監督のロン・ハワードで、幼い頃からロン・ハーワードの作品に出演しており、「アポロ13」(1995年)にもノン・クレジットで出演している。ニューヨーク大学で演技等を学び、舞台女優としてシェイクスピアやチェーホフの舞台に立つ。2004年から本格的な映画出演を始め、「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」(2011年)、「50/50 フィフティ・フィフティ」(2011年)、「ジュラシック・ワールド」(2015年)などに出演している。本作では、パークレンジャー(森林保護観)を演じているが、制服が良く似合う(上の写真)。ロバート・レッドフォードとの共演に感激、「彼の演技はドラゴン以上にマジックだった」と語っている。2006年に結婚、2007年、2012年に一男一女を出産している。本作では、ジャックの恋人役で、またピートの母親でもないが、巧みに母性も演じている。 オークス・フェグリー(ピート) オークス・フェグリー(2004年〜)はアメリカの子役俳優。2012年に映画デビュー。本作には4回のオーディションを突破して起用されただけあって、なかなかのパフォーマンスを見せている。ワイヤーハーネスをつけて、スタントもこなしている。 ウェス・ベントリー(ジャック) ウェス・ベントリー(1978年)は、アーカンソー出身のアメリカの俳優。1998年に映画デビュー、1999年、サム・メンデスの「アメリカン・ビューティー」に出演して知られるようになる。 カール・アーバン(ギャヴィン) カール・アーバン(1972年〜)は、ニュージーランド出身の俳優。俳優になるために大学を中退、ニュージーランドの舞台やテレビに出演。「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」(2002年)、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(2003年)のエオメル役に抜擢されて広く知られるようになる。ニュージーランドでは、親戚の牧場で仕事を手伝ったこともあり、釣り、サーフィン、ロック・クライミング等が好きなスポーツマン。本作は、ホームグランドでの撮影で、思わずニュージランド訛が出てしまうこともあったとか。 ウーナ・ローレンス(ナタリー) ウーナ・ローレンス(2002年〜)は、アメリカ合衆国のユースシアター(劇団)の女優。ブロードウェイ・ミュージカルの舞台や映画・テレビで活躍している。 ロバート・レッドフォード(右、ミーチャム) ロバート・レッドフォード(1936年〜 )は、サンタモニカ出身のアメリカの俳優、映画監督、プロデューサー。1959年にブロードウェイで舞台デビュー、1962年に映画デビューするも、大きな役に恵まれず長年の下積みを余儀なくされた。1969年、アメリカン・ニューシネマの傑作「明日に向って撃て!」に出演、一躍スターダムに上り詰める。「スティング」(1973年)でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、1980年には初めて監督した映画「普通の人々」でアカデミー監督賞を受賞する。翌1981年、サンダンス・インスティテュートを設立、優秀なインディペンデント映画とその製作者を世に送り出すためにサンダンス映画祭を開催する。1994年に「クイズ・ショウ」でアカデミー作品賞、監督賞にノミネートされ、2001年にアカデミー名誉賞を受賞、2016年には大統領自由勲章を受章している。本作では、語り部という理想的なポジションで映画を底上げしている。 エリオットのぬいぐるみ(楽天市場) VFXのエリオットは緑色のふさふさでした毛で覆われており、優しくユーモラスな麺があって、ぬいぐるみのフィギュアが最もイメージに合う。 【サウンドトラック】 ピートと秘密の友達 オリジナル・サウンドトラックCD輸入版(楽天市場)
【撮影地(グーグルマップ)】 「ピートと秘密の友達」のDVD(楽天市場) 【関連作品】 「ピートと秘密の友達」の原作 「ピートとドラゴン」(1977年) デヴィッド・ロウリー監督作品 「セインツ -約束の果て-」(2013年) - 監督・脚本 「A Ghost Story 」(2017年) - 監督・脚本・・・未公開 ブライス・ダラス・ハワード出演作品 「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」(2011年) 「50/50 フィフティ・フィフティ」(2011年) 「ジュラシック・ワールド」(2015年) ロバート・レッドフォード出演作品 「明日に向って撃て!」(1969年) 「スティング」(1973年) 「コンドル」(1975年) 「大統領の陰謀」(1976年) 「普通の人々」(1980年)・・・監督 「スニーカーズ」(1992年) 「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992年)・・・監督・ナレーション 「クイズ・ショウ」(1994年)・・・監督 「オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜」(2013年) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年06月02日 05時00分04秒
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