・詩歌&格言2
●心ばえ ― 美しく清らかにありたいもの
「心ばえなどあてやかにうつくしかりかる
(上品で愛らしかった)」
(竹取物語)
気だてや性質を指す言葉。
「夕映え」「出来栄え」など、
「ばえ」は「映」「栄」を使うことが多いが、
「心ばえ」は「延」をあてる。
「延え」は、
繰り延べることで、
長い縄に釣り糸をつけて魚をとる「延縄」と同じ用法だ。
心の働きが外へ向かい、
言葉や行動のはしばしにそれが現れるのが
「心延え」。
華やかに引き立つ「~映え」「~栄え」に対し、
そっとにじみ出てくる思いやり、趣が
「心延え」
と
いえようか。
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以上・六月二十三日・読売新聞朝刊『日めくり』より
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結びの神
―――生み出すのが本来の仕事
「結ぶの神」ともいう。
「むすび」は、もともとは「産霊」と表記された。
「産(むす)」は、生じる、生み出すの意。
「苔むす(こけ・が生える)」の「むす」
「霊」は「ひ」「ぴ」とも言い、神霊のこと。
万物を生み出す霊力を指す。
ところが、「縁を結ぶ」の連想で、
江戸時代から「結びの神」と書かれ、
結婚あっせんの神様だと誤解されてきた。
本来の意味からすれば、
男女に子どもをつくらせる神とでもいうことになろうか。
★引用・・読売新聞・より★
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*「世の中には三種類の人々がいる。
話せば分かる人、
話しても分からない人、
話さなくても分かる人、 である。」
話しても分からない人に分かってもらうための努力を続けることは
- 宿命 ー だ。
=「分かってもらう宿命の努力」
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神 も 悪魔 も 我にあり
「善きもの」 人それぞれ
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菫程な 小さき人に 生まれたし
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道の辺の
草深百合の花笑みに
笑みしがからに
妻と言うべしや
=作者未詳=
道端の草むらの百合のように
ちょっと微笑んだぐらいで
私があなたの妻になるなんて思わないで。
=少女が若者に贈った歌。=
この少女、若者を決して嫌いなのではない。
「万葉集」の昔から恋の心は微妙。
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★たったひとつの私をつくる。
言葉で、表情で、身につけるもので、
そこからにじむ、強い何かで。
人は、一瞬一瞬、たったひとつの自分をつくっている。
2004・8・10 読売夕刊【ISETAN】広告
ゥきり口に 風の生るゝ 西瓜かな 【大原其戎】
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愛について― ●二題●
ゥ愛することは、
この世を花園にする
偉大な「お守り」である。
【スチーブンソン】
ゥ許すということの甘美さを知らぬ愛は、
愛ではない。
【J・D・ホイッチャー】
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