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行きかふ人も又

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2007.10.09
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  ブッキングで復刊刊行されている、佐々木丸美さんの処女作。
一連の18冊は、来年まで毎月1~2冊刊行され続けます。

一度「恋愛今昔物語」に目を通しただけで、真新しい復刊本はずっと読みなおすことなくきました。
表紙を眺めたあと、本棚に収められてきました。
丸美作品の表紙といえば味戸ケイコさん。今回、新しく書き下ろされた表紙は新鮮です。
まだ慣れないのは感覚ばかりじゃなく、これまでの表紙に十年以上、愛着を持ってきたからでもあります。



今回改めて、また読み返してみた「雪の断章」は、少しだけ今までと違った感想でした。
コレクションが刊行されるにあたって、書評家の三村美衣さんが書かれた言葉――そのまま頷いて、なるほどと溜め息をついたりして。


少女小説の名作には、数奇な運命に弄ばれる孤児が溢れ、文学少女だった私は例に漏れずしっかり「孤児=ロマン」という刷り込みを受け・・・・・佐々木丸美の小説を開くと、そんな少女時代の記憶が蘇り、懐かしさと同時に気恥ずかしさを覚えてしまう。<孤児>シリーズはまさに「過去と未来へのタイムマシン」なのだ    ―――三村美衣



そう。私は文学少女ではなかったけれど、学生時代に出会った孤児の物語には憧れるなにかがあって、三村さんじゃなくても「なぜ自分は孤児ではないのだろう・・」なんて思っていたものです。
そんな女の子はきっといっぱいいたはず。
少女時代の妄想を(しかも今でも持っている)大人にも堪える物語として紡いだ作家こそ、佐々木丸美さんだったのではないでしょうか。
懐かしくて、気恥ずかしい。
今回妙に、その気恥ずかしさを覚えて、改めて大人になってしまったものだ・・・と寂しい思いがしました。
ロマンスと現実に揺れて。
手放しでノックアウトされはしなくなった私を、自覚しました。
ようやく孤児シリーズを卒業して館シリーズの魅力に気づいたような・・・遅すぎる成長に苦笑いしつつ。
それでも相変わらず「花嫁人形」には泣いてしまうのだろうな~。


ともあれ、今自分が札幌にいて、札幌の冬を描いたこの作品には、相当に思い入れが深く、雪の美しさ冬の厳しさ、丸美さんが愛した街で暮らしている悦びを噛み締めました。



誤字が気になると聞いていたので、なんとなく気にしながら読んだせいもあると思いますが、最低5箇所はありました。
普通の本にしたらありえないことかなと思うけれど、それほど読み込んでいる本はなかなかないので、あっても気づかないだけなのでしょうか。
ちょっと多い?
一文字ならともかく熟語がまったく違っていたのにはショックです。
復刊第一冊目だったからなのか、、さらと読んだ「恋愛今昔物語」では気になる箇所はありませんでした。
次回は11巻・12巻の「ながれ星」「恋愛風土記」です。

丸美さんの季節がやってきた大通り公園を、散歩したくなりました。









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Last updated  2016.06.09 19:13:21
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