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2008.02.19
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カテゴリ:日本映画

 戦争映画にも様々な描き方があって、とびきり悲惨なものも、ユーモアを交えたものも様々。
中でも、究極の極限状態を描いた「ノー・マンズ・ランド」は、ユーモアある秀逸な作品でしたが、本作もまた、別の角度から極限を描いた、素晴らしい作品だと思います。
1985年のリメイク版は幾度か観ていますが、オリジナルは初めて。
ほとんど変わらない構成であっても、幾度目でも胸を打つのは同じ。水島上等兵の極限の思いが切ない。


 (あらすじ)1945年夏。ビルマ戦線の日本軍はタイ国へと撤退を続けたていた。井上小隊長(三国)率いる部隊は、水島上等兵(安井)の弾く竪琴に合わせ力強く合唱することで、苦難を乗り越えてきた。やがて終戦を知った彼らは投降し、ムドンに護送されることになったが、水島だけは未だ抵抗を続ける日本軍に降伏を勧めるため隊を離れるのだが・・・。


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この反戦映画は、観る人を選びません。どの国も人にも、不条理な死に対する嫌悪と、無常を感じさせると思います。
異国の地で命果てた日本人の遺体をイギリス人が弔い、ビルマ人が弔い、他人である水島上等兵が弔う―――。
殺し合うのは醜い人間。けれど醜い過ちを犯したとしても、尊い精神を持っているのもまた人間。その両面を持った生き物の、最も美しいところと最も醜いところが描きこまれています。

水島上等兵が奏でる竪琴の音と、力強い合唱が、どちらも素晴らしい。
魂の込められた音楽は魂に響く、音楽が敵同士の心を繋いでいくシーンは圧巻でした。
狂言回しである兵士の回想形式で描きますが、こうするしかなかった水島上等兵の決断に対しては淡白です。きれい事には終わらない。
清い心と思ってもとても真似はできない。だからこそ尊い。
ビルマに一人残った水島上等兵の気持ちを考えると、とても切ない涙が出ます。

関西弁を話すビルマのおばあは、オリジナルでも北林谷栄さんが演じていました。
なんだか似ていると思った!お若くて、やっぱり味がありますね~。

死ぬまでに観たい映画1001本




監督  市川崑
製作  高木雅行
原作  竹山道雄 「ビルマの竪琴」
脚本  和田夏十
音楽  伊福部昭
出演  三国連太郎 安井昌二  浜村純  内藤武敏  中原啓七  北林谷栄

(モノクロ/116分/日本製作)







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Last updated  2008.12.03 23:44:08
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