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2008.05.08
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 以前観た、市川崑監督の『細雪』が面白かったので、さっそく原作を買って読み始めたのは先月のこと。
それが全く進まずに・・やっと読み終わりました。
ひと言でいえば、思ったよりも面白くなかった。映画のほうが面白い。

谷崎潤一郎という人は、マゾヒズムの傾向があるとか。そうか・・だから合わなかったのか。
(そういうと私はサドなのか?)
平坦な淡々とした耽美な世界が、延々繰り広げられていきます。
本作を英訳したサイデンステッカー氏の解説にもあるように、多くの人が感じるであろう自己讃美的な部分。それがちょっと、好みに合わなかったのかな。
私は読みながら、もっと苦しくなりたいのかもしれない。『それから』や『若い人』のように。

映画の中で特に好きだった、義理の兄たちの雪子に対するささやかな恋心が、まったく原作になかったのは、一番の驚きでした。
そこでがっかりもしたのかな。
映画は、ストーリーを大きく変えた部分もありますが、原作の些細な出来事をあちこちに散りばめたことで、なんともしっくりくる、雰囲気だけはばっちりと掴んだものになっています。
私的には、映画のほうが面白いと思う。
一本調子な、若干フェティシズムまであるような、長~い本を読むよりは、2時間強あっても市川崑監督の『細雪』の方をおすすめしたい気持ち。

本作にある、戦争中出版の望みがないままに書かれた、という当時のエピソードが興味深いですね~。
この一作品だけで懲りずに、手元にあって、映画にもなっている『春琴抄』や『卍』を今度は読んでみようと思います。







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Last updated  2008.05.10 00:48:11
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