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2008.10.06
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カテゴリ:フランス映画

 圧巻!!
熱烈なナポレオン支持者の巨匠アベル・ガンスが、ナポレオンの全生涯を描こうとメガフォンをとった名作。トーキーが現れたり資金ぐりの問題で、イタリア遠征を描くまでに留まったけれど、サイレント時代の金字塔となっている。
フランシス・F・コッポラが、ルルーシュから配給権を買いとり、半世紀ぶりに復活させたフルオーケストラ版。日本公開版はコッポラの他、黒澤明も監修に当たっているそう。

1927年にこのスケールとは! ただただ驚くばかり。(活弁士つきのを鑑賞)
躍動感と様々なアイディアに溢れている。カットバック、モンタージュといった映画には欠かせない手法が、すでにふんだんに使われていた。
元は長大な作品が、相当量カットされて当時上映されたらしく、散り散りになったフィルムは、数人の手によって再生されている。今回観たのはケヴィン・ブラウンロー版。それじゃあ、ラスト20分のトリプル・エクランも彼によるものなんだろうか?

0412041.jpgz070813.jpg

ナポレオンを演じたアルベール・デュードネの演技は素晴らしかった。肖像画を見る限りでは似ていないけれど、目の周りの深い隈や据わった目はナポレオンのイメージそのものという感じ。英雄伝記に相応しい存在感がある。神経質なシャープな顔立ちは、モノクロの画面に浮かび上がると、かなり怖い(笑)

本編のように、勉強になる映画というのもいいものだ。楽しみながらフランス革命を学べるなんて嬉しい!
ナポレオンについて(イタリア遠征までとはいえ)より血の通った人物像を思い描くことができるようになったと思う。
以前、コルシカ島のフェッシュ美術館コレクションを観に行ったけれど(『イタリア美術とナポレオン』)その前に、この映画を観ておきたかったな~。

モノクロとはいっても、シーンによってブルーや赤といった変化がある。まるでトリコロール。偶然なのか、フィルムの劣化か、シーンごとにあえてカラーを変えたのか・・・わからないけど面白い。かなり長いとはいえ、見応え十分の、見る価値十分の作品だった。
ナポレオンは故郷コルシカ島をこよなく愛した英雄か、はたまた野望に燃えた独裁者か。人によって評価はまちまちのよう。ただ時代が求めた英雄であることはたしか。


死ぬまでに観たい映画1001本



監督・脚本  アベル・ガンス
撮影  ジュール・クリュージェ
音楽  アルトゥール・オネゲル
出演  アルベール・デュードネ  ジナ・マネス  アレクサンドル・クービッキー
アナベラ  シュザンヌ・ビアンケッティ  ダミア
(モノクロ/240分)






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Last updated  2008.10.16 21:24:23
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