2158278 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

行きかふ人も又

行きかふ人も又

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Free Space

ゆるい分室はじめました
dekunotato.exblog.jp

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08
2023.07

Category

Calendar

Comments

森須もりん@ Re:【夜行列車(POCIAG)】 1959年 ポーランド映画(03/10) 小学生のときに、テレビでみました。 あれ…
ETCマンツーマン英会話@ 希望を生むもの はじめまして。先日初めて『アラバマ物語…

Favorite Blog

Kabu + Plus エースNo1さん
ある日どこかで リラ11さん
ベティ333のブログ ベティ333さん
でくの坊 雨にも … なんぜんたろうさん
My 映画 on TV 日記 タケ88フミさん
2009.02.07
XML
カテゴリ:

 ひさしぶりに筒井康隆作品を読む。
この方の皮肉は超ど級で、下ネタ全開で、しばらくは手にとっていなかったのだけれど、これはすごくおもしろかった。

大学の内部をそうとうシニカルに描きつつ、主人公が合間に、大学で文学について講義するという形式。
その講義が淡々とした、ちょっとおバカを交えつつの語り口調で綴られるので、肩の凝るところのないのがいい。
ただ、だんだんと講義の内容も口調もまじめになっていくので、ポスト構造主義まできたあたりではマジ講義に・・・わからない。
それ以上にわからないのはやはり現象学というものだった。

文学批評についてとはいえ、映画批評にも同じことがいえそうに思えてきた。
批評する者、される者。はじめに言葉ありきなのか・・・作家ありきなのか・・・難しいことはわからないけれど、生むほうの側と批評する方の側のせめぎあいみたいなものがおもしろい。
著者はもちろん生むほうだから、そっちの立場としての本音も見え隠れする。

教授たちが繰り広げるアナーキーな世界は一読の価値あり。?
メタフィクションというらしい、‘ウソ’とまではいかなくても過言気味な内容はついつい笑ってしまうこと請け合いだと思う。



 (あらすじ) 唯野仁は早治大学英米文学科の名物教授にして、実は隠れて小説を発表している新進作家。
グロテスクな日常を乗り切りながら、講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが…。
「大学」と「文学」という二つの制度=権力に挑んだ衝撃の長篇小説。




 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.02.09 22:02:25
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.