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2009.09.30
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カテゴリ:フランス映画

 ここのところ、なんとなくフランス映画から離れていたので、圧倒的なフランス・カラーが、なんだか懐かしい。その個性は、小休止を挿んで、さらにまた魅力的に感じられた。

言わずと知れた名作。カトリーヌ・ドヌーヴが本当に美しくて、切ない悲恋に心動いた90分だった。とにかく音楽がすばらしい。 この作品は、ミシェル・ルグランあってこその名作だと言っていいと思う。

6.png


台詞がない、ほぼ音楽のみで構成される情緒たっぷりな恋愛劇を想像していたので、終始メロディにのせた台詞があっておどろく。
歌と踊りの最高峰だと私的に思っている『ウエスト・サイド物語』とは、対極にあるといっていいかもしれないミュージカル。
派手に踊ることもないし、囁きや嘆きや普通の会話が、優しい歌と音楽にのって描かれていく。

8.png


 傘屋の娘ジュヌヴィエーブは、工員の青年ギイと恋に落ちる。しかし、アルジェ戦争によってふたりは引き裂かれ、互いに愛し合いながらも、別々の道を歩んでいく―――。

強烈に相手を求める若さゆえの恋は、こんなにも一途であったか、、、! そんな懐かしい切なさに打たれて、苦しくなった。健気なドヌーヴの、美しく儚い存在感が抜群に素晴らしくて、なにからなにまで絵になる作品だった。
とにかく音楽が最高! 「モーナムー」というテーマ曲が頭を離れない。 

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そして、ラストが印象的だ。
数年後、ギイの経営するガソリンスタンドで、互いに家族を持つ身となって再会するふたり。
節度ある振る舞いが、時を経たことを思わせるけれど、しっかりとあの頃の愛を再認識しているようで、、言葉少なな別れが切ない涙で滲んでくる。とっても余韻の残るラストだった。

Les-Parapluies-de-Cherbourg-Movie-Poster-C10086469.jpg


監督・脚本/ ジャック・ドゥミ
撮影/ ジャン・ラビエ
作詞/ ノーマン・ギンベル
音楽/ ミシェル・ルグラン
出演/ カトリーヌ・ドヌーヴ  ニーノ・カステルヌオーヴォ  マルク・ミシェル  エレン・ファルナー

(カラー/91分)







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Last updated  2010.11.09 00:52:08
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