2148301 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

行きかふ人も又

行きかふ人も又

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Free Space

ゆるい分室はじめました
dekunotato.exblog.jp

Archives

2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08
2023.07
2023.06

Category

Calendar

Comments

森須もりん@ Re:【夜行列車(POCIAG)】 1959年 ポーランド映画(03/10) 小学生のときに、テレビでみました。 あれ…
ETCマンツーマン英会話@ 希望を生むもの はじめまして。先日初めて『アラバマ物語…

Favorite Blog

Kabu + Plus エースNo1さん
ある日どこかで リラ11さん
ベティ333のブログ ベティ333さん
でくの坊 雨にも … なんぜんたろうさん
My 映画 on TV 日記 タケ88フミさん
2010.06.01
XML
カテゴリ:ドイツ映画

9644_12208_Kongretanzt1.jpg


 ドイツ映画にも、こんなに陽気で楽しげな時代があったのね。
カリガリ博士』(1919年)の表現主義から一転、トーキー初期の、ハリウッドのような華やかさ。
スラップスティックで描く、オペレッタ風の賑やかな歌と踊りに、ベタベタな恋愛劇さえ微笑ましい。

劇中の音楽では、馬車の上で唄われる『ただ一度だけ』が屈指の名場面として有名なのだそうだが、酒場のシーンでつかわれた『 Wien und der Wein 』のほうが、私的にはとっても好みだった。
いつかどこかで耳にしたメロディは、一緒になって陽気に踊りだしたくなるような名曲。

4079701351_e370e5b489.jpg


メッテルニヒが繰り返す盗み聴きだったり、アレクサンドル1世の影武者が、空き時間にはじめる趣味の刺繍だったり・・・・・・いちいちおかしめるシーンが盛りだくさん。
黒澤明の『影武者』でも思ったけれど、影ゆえの苦労もさることながら、意外と大事にされつつ、美味しい蜜をちゃっかり吸っている(笑)その存在自体がおもしろい。
実際の歴史上には、たくさんの影たちが活躍していたのだろうなぁ。

狡猾かつ偽善的であった(?)という、アレクサンドル1世。その気まぐれに本気になってしまう下町の娘(リリアン)。彼女に恋する侍従の青年。三つ巴の恋愛模様が、ラストでは儚く終わりを告げ、お祭り後の物悲しさ。“ 傑作 ”という言葉がうなずける後味の良さだった。

『死ぬまでに観たい映画1001本』に選ばれているかなーと思ったが、意外にもリスト入りはしていなかったよ。


1814年、メッテルニヒの策略で、「会議は踊る・・・」といわれたウィーン会議を背景に、ロシアのアレクサンドル1世が、替え玉を使い、公務と下町の娘との恋を掛け持ちする様を軽快に描く――――。(あらすじ)


20071110_50822.jpg


監督/ エリック・シャレル
脚本/ ノルベルト・ファルク
出演/ ヴィリー・フリッチ  リリアン・ハーヴェイ  コンラート・ファイト

(モノクロ/84分)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.06.03 16:52:04
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.