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カテゴリ:いわゆる日記
「小曽根真が長男、ぼくが次男であるなら、彼は素敵な三男です」とのことですが、それがホントなら、まさにすんげえ三兄弟ってことになります 先日、Cross FMのぼくの番組にゲストで来てくれました。 あのTKYのキーボードでもある彼のデビューアルバムです アコースティックピアノによるジャズアルバムなのですが、彼のピアニスト、アレンジャー、そしてなによりもコンポーザーとしての才能がふんだんに散りばめられた最高の作品です。 ジャズの作品でありながら、ぼくの印象は、ひとつひとつのメロディー、和音の流れがまさに一瞬一瞬の連続で作曲されていっているのかと感じられるほど美しく、存在感と力に満ちているなという事でした 典型的なジャズのスタイルをとりながらも、通常こういった作品にどこかしら現れてしまう「ぼくはジャズのこんなことに挑戦しています、ピアノのこんなとこに挑戦しています」的な、いわば腕自慢的なものが感じられないのは、彼が音楽的にも人格的にもほんとの素直さで楽しんでいるからなのではないでしょうか。 それは、実際にお会いして、彼から発せられる空気によって改めて実感させられました。 ぼくがどれ位やれているかは別として、ぼくが常々信じるのは、革新性だとか凄さだとか、誰よりとか何よりとかを意識しての時代は、もはや過去の遺物であって、これからは、いかに楽しんで、また自分にも共演者にも音楽にもフラットに接せられるかが、最も大切ではないかということなので、彼の作品はデビューにして、素晴らしいスタートを切ったのではないでしょうか 彼が今後、たとえばチックコリアやハービーハンコックのように、エレクトリックとアコースティックの両面に花開いていくのか、はたまたパットメセニーのようにすべてを凌駕して、トータルな音楽世界にいくのか、また本人も言っているように作曲がとても大好きであることが広がって、コールポーターのようになっていくのか、はたまた、ぼくの予想もつかない広がりを見せていくのか・・・どれをとっても深いだけに彼の心次第ではあるのですが、逆にいうと彼のようなミュージシャンならば、どこに進もうとそこには「楽しむ」があるのだろうと思います。 とてもゆったりとした、とはいいつつもスムースなだけじゃない時間をこの作品で堪能してくださいな P.S ジャケットの比ではないモデルみたいなイケメンで、困ったことに性格も最高です 次男が貴公子から王(ダジャレの)に昇格した今、貴公子は秋田くんだな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 26, 2006 11:40:05 PM
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