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☆奇跡のシンフォニー☆ あらすじは極めてシンプルで、無理のある展開もところどころにみられます。 しかし、なぜかオープニングからラストシーンまで、涙腺に直撃な個所が続きまくります。 この作品は限りなく通常の映画の形をとった「ミュージカル」なのです。 しかしながらこの映画、昔からあるミュージカル映画、最近なら「シカゴ」や「ムーランルージュ」のようなミュージカル然とした姿はとっていません。 でも、展開、演出、編集、テーマの見せ方・・・これらすべてが限りなく「ミュージカル映画」の形態をとっているのです。 そして、だからこそ、当然のことながら音楽を、もうひとつの主役にきちんとしています。 クラシックからロック、ジャズ、ブルース、ゴスペルetcの曲たちがまるで、映画の配役のように存在感を伝えてきます。 でも、これは決して音楽映画ではありませんよ。 あくまで、親子の、男女の愛と絆の映画です。 時に抽象的に、時に現実的に表現を変えてきますが、決して頭で理屈を追わず、この作品の「表現」自体に身をまかせてください。 おとぎ話的あり得ない展開は音楽と芝居が一緒になって初めて表現に昇華されるミュージカルの伝統です。 それはまるで、絵画が写真と違ったって誰も「似てない!」なんて野暮な事言わないのと一緒です。 そうなんです。 冒頭からエンディングまで、まるで一曲のシンフォニーのようなんです。 そして、ラストのシーンでは更にこの映画全体を総括するかのように、主人公のそれまでに得た全ての「音」「経験」が実際の交響楽で表現されます。 それはまるで、あの名作「フェーム」の卒業演奏会のシーンのような昂揚感と感動があります。 (のだめファンなら、まさにあの最後の名指揮、名演奏のシーンかな) もう一度言います。 「最高のミュージカル映画」のような映画です。 ミュージカルに明るくない方は、映画の固定概念を一切とっぱらって1シーン、1シーンに心を預けてください。 未曾有の感動と心洗われる瞬間に必ず出会えます 観覧後、もう一回、ここ読んでみてね。 何をぼくが伝えたかったか、貴方はきっと掴んでくれるはずです この映画も"AUGUST RUSH"という原題が、ストーリーが進むほど、いかに粋かわかってきますよ♪ 個人的にワクワクした印象的なシーンは、主人公が初めてニューヨークに下り立った時、街中の音がすべて音楽として彼の中に入り込んでいく場面を、素晴らしい映像表現と音編集で表したところですね 参照:http://www.eigafan.com/newfilm/archives/2008/03/august_rush_1.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 4, 2008 07:28:55 PM
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