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小山薫堂・脚本 「おくりびと」 の試写会に行ってきました。 あのね・・・心の奥から、すこ~しずつすこ~しずついろんな思いが引っ張り出されて、どんどん涙が溢れていました。 プロのチェロ奏者に挫折した青年が、たくさんの悲哀とわだかまりを抱えたまま妻と故郷に帰り、何の気なしに広告で見つけた小さな会社に就職します。 そこは実は納棺を生業とする会社。 日々、故郷の人々の優しさに触れながら、日々、遺体をお棺に納めながら、日々、進んでいく人の人生、終っていった人の人生と向き合いながら、密かに静かに自分の中に「生きる」という事のなにかを見つけていきます。 スペリオールで劇画の方を最初から読んでいたぼくとしては、それからくる先入観を忘れながらしっかり観なきゃと思っていたのですが、そんな杞憂はいつしか忘れ、テーマがしっかり絞られた素晴らしい映画に生まれ変わったこの作品に魅き込まれていました。 そして全体の空気感は、まるで素敵な日本の純文学・・・そう、まるで志賀直哉の小説を読んでいるような感覚が映画の中に感じられ、日本映画独自の温度感と暖かさに満ちていました。 主演のモックンも、脇を固める山崎努ほか俳優陣も堅実な演技で、セリフには表さない心情をしっかり見せてくれましたし、久石譲の音楽も前記の世界にぴったり(舞台になっている山形の山形交響楽団を使っての音楽はとてもフィット感に満ちてました・素朴で優秀なオーケストラと聞いています・小曽根さんとも共演してます)。 決して派手さはありませんが、ぜひともいろんな人に観て欲しい秀作だと思います。 こういう映画、行こう!と決めなきゃなかなか足を運ばないもんだと思いますが、観ないとひとつなんか損をするような気がします。 **** 夜は、そんな感動を胸に松原正樹さんのアルバムに提供予定の楽曲ができちゃいました♪ 他、2曲も歌わせてもらえるんで、そちらもお楽しみに♪ **** お~~~! これはまた感動のフィルムセッションだわ~~~ ☆北京オリンピック公式応援ソング「笑ってみせてくれ」Band for sanka 映像☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 12, 2008 10:24:44 PM
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