Ryan Gander / ライアン・ガンダー
いま、東京のTaro Nasuで、ライアン・ガンダーの個展が開催中です。http://www.taronasugallery.com/exh/index.html上記リンクで説明されているふたつの映像におけるすべてのダイアログを、英文から日本語に僕が訳させてもらいました。同展のDMにすべて載ってます。ネイティヴレベルで英語の聞き取り/読み取りができない人も(僕もできないっす)、これさえあれば作品が理解できるかと。ぜんぶ訳したおかげでこの作品の構造がかなりわかって、個人的にもとても興味をひかれました。時間があればレビュー記事を書きたいくらい。僕の、そしておそらく多くの現代美術の作品は、ある種の二重化や両極間の往還と、それによるズレの創出と関連してると思うんだけど(それはつまり批評性とよばれる性質の本質と関わってくると思うんだけど)、この作品はモロにそうです。インタビュー映像の方では話してる人ではなく聞いてる人の顔だけがうつされるっていう手法とか、そそる。でもそれより何より、ガンダーによる自分内ダイアログが面白い。あと、個人的には、オブリストの言葉を訳す経験ができてよかった。これだけ活躍してるのに日本ではその発言がほとんど紹介されてない人なので。とにもかくにも、みなさんぜひ見に行ってください。残念ながら僕はスイスでうるるんとしてるので行けないけど。