オールドガーバー(GERBER) FS2 Vスチール最終モデル
オールドガーバーFS2(Folding Sportsman)Vスチールの最終モデルです。(Item No.6236)フォールディングナイフとして良く見る一世代前の形ですが、他に比類ない可憐さがあります。ガーバー(GERBER)社の歴史は先の大戦前に遡ります。1939年にジョセフ・ガーバー(Joseph Roman Gerber)がアメリカ オレゴン州ポートランドで創業したカトラリー(食器)メーカーがガーバーナイフの原点です。彼の祖父はスイスからの移民でした。創業時は地元の鍛冶屋デイヴ・ゼパニヤ・マーフィー(David Zephaniah Murphy)からナイフの供給を受けていましたが、のちに契約金を巡って諍いが起き、離反し、そのまま第二次世界大戦に突入します。なお、マーフィーナイフは第二次世界大戦の米軍に正式採用されたこともあって、いまでもナイフ愛好家から求められ、北米のオークションなどで見かけますが、いずれもシースナイフです。国内市場ではほとんど見ませんが、オークションなどでたまに見かけます。数年前、ヤフオクでカトラリーナイフが出品されたときは入札数「1」で落札されていました・・。国内であまり人気は無いです。ガーバー社の経営が軌道に乗る初期段階でマーフィー氏のガーバー社への貢献は大きいと思いますが、ガーバーナイフが確立する前のサプライヤーであることと第二次世界大戦の米軍コンバットナイフと言われても、国内市場はあまり靡きにくいこともあろうかと思われます。自分もマーフィナイフを米eBay/icollectorなどで見た際、あまり深い感銘を覚えません。アルミを色々使った面白いハンドルのシースナイフかな、という印象です。(アルミ+スタッグはなかなか不思議ですが)操業を停止していたガーバー社ですが、戦後に自社内生産を開始し、1947年にガーバー・レジェンダリー・ブレード(Gerber Legendary Blades)と社名変更を行います。1958年に息子のピート・ガーバーに社長を譲ったのち、フィッシングナイフ、ハンティングナイフの生産を始め、瞬く間に大手ナイフメーカーに成長しました。いま、ガーバーとして認知しているナイフのほぼ全てはピートガーバー時代にリリースされたものです。(成長に弾みをつけたのはベトナム戦争で正式採用されたコンバットナイフでした)BUCKの110ハンターに遅れること4年の1968年に初のフォールディングナイフであるフォールディングハンターを世に送り出しました。なお、これが初のハイスピード鋼を用いた刃でした。その後、110を模倣したFS(FoldingSportsman)シリーズを1972年にリリースし、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと順を追うごとにサイズを大きくした展開が行われました。しかし、1987年にフィンランドのカトラリーメーカーであるフィスカース(Fiskars)社に買収されました同社はロイヤルコペンハーゲンやウェッジウッドなども買収し、キッチンウェアの巨大企業となっています。この戦後自社内生産~買収前の時代に作られた高品質なガーバーナイフを「オールドガーバー」と呼んでいます。ガーバーは買収後、カンパニーカラーを橙色から青色に替えられ、高級ラインナップは順次ディスコンとされ、生産拠点を中国に移管されていきましたしかし、ナイフ産業から離れマルチプライヤー、マルチツールといった多機能ハンドツールに主軸を置いたところ、これが大ヒットしてしまいました。奇しくもオレゴンのポートランドにはLEATHERMANというマルチツールの先駆者がいたのですが、真っ向勝負を挑んだようです。今では「ガーバーはもうレザーマンやヴィクトリノックスに追いついたか?」というような話を耳にする次第です。FiskarsのHPを見ると、グループ企業にGERBERが名を連ねていますが、その紹介文は5行しか書かれていませんこうして振り返ってみると、ナイフというシンプルなものづくりをした会社にしては非常に短命です。社内生産は40年余りしか行っていません。かたやCASEやBUCKは100年以上にわたってナイフを作り続けています。ガーバーにとってのナイフづくりとは何だったのでしょうか。ピートガーバーはアウトドアナイフ、コンバットナイフというタフさを売りにしたなナイフを標榜しつつ、フォールディングハンターやFSは極めて細身の流麗なナイフでした。この辺りの哲学が紐解かれる前に、Fiskarsの手に渡ってしまったため、色々と謎が多いナイフブランドです。自分が所有しているFS2は1973年にデビューし、ラインナップ整理の1995年まで売られました。そのなかでもVascowearの炭素鋼(V-STEEL)を使ったレアなモデルで、1982年に鳴り物入りでFS2にだけ投入されましたが、Fiskarsに買収された直後、コストバランスが悪い為、生産中止しています。箱は青になっており、Fiskars買収後に売られたものであることを物語っています。良く見ると、ブレードの刺さっている岩の下にFiskarsと明記されています。シース(スキャバード)は悪評高きバリスティックナイロン製です。・・・これは経年劣化でかなり「臭う」のです。絶対にナイフをシースにしまっちゃダメです。ガーバーは真鍮の上にうっすらとクリアコーティングを塗っているので、下手に金属磨きなどでポリッシュアップをしていません。そのため、くすみがずいぶん出ています。リカッソ周辺(チョイル~キック)は他のナイフには無い独特なアンバランスな形をしています。テーブルナイフにも見えてしまいます。なお、ガーバー全体で言えることですが、後期になるとリカッソは垂直に近い仕上げです。(何年が境目なのかわかりません)後期はコストダウンなどで作りが雑であるとか、彫が浅いなどと言われることもありますが、単なる噂か一部の個体差に思います。自分は新品で購入していますが、歯のがたつきやロックレバーの偏りなど一切ありませんでした。(買う時にも確認したのですが、経年による劣化は全くありません)ハンドルはノーマルFSとは違ってエボニーです。ロックレバーの作りも良く、完璧な動作をします。BUCKと比べて、明らかに華奢です。やはりテーブルウェアなのかと思ってしまいますが、このような可憐なナイフが北米で作られたのかと思うと感慨深いです。GERBERに限らずバリスティックナイロンは、いずれも経年劣化で臭くなってきます。(何に似ているかと言われると、ゲロ臭い、です・・)防水の為に裏打ちしているPU(ポリウレタン)が劣化し、湿気で加水分解して臭いを出すのが原因です。対策ですが、実はあります『陽の当たる窓辺に1年ほど放置する』です。加水分解の状態や進行度にもよりますが、いつかは臭いの元も無くなるという事です。肝心な切れ味ですが、箱出し状態で紙がスラスラ切れるレベルです。420HC鋼材との違いは体感できません。このクラスのナイフなら出来て当然、の切れ味をキープしています。ただ、他のナイフと違って、ほとんど使っていません。(その為、研いでもいません)使わなきゃ意味が無いな・・・と思いつつもV STEELが年々減る一方なので、ちょっともったいなくなって使わなくなってしまいました。ドロップポイントのV STEELはディスコン後に再販したので、まだ市場に新品同然の物が出回るのを見かけるのですが・・。何かと考えさせられるナイフです。しかし、佇まいや持った時の感覚は一番好きです。なお、普通刃(440C)のオールドガーバーなら今でもミントコンディションで入手できると思います。GERBERマーク入りのナイフスタンドです。短期間の観賞用で、保管時は半紙などで刃を包むのが良いです。GERBER ナイフスタンド 7本用 木製 ロゴ入り ガーバー インテリア ビンテージ マルチスタンド ナイフディスプレイ ウッドスタンド#1,000/#3,000の2面砥石です。【砥石ジャンルレビュー数No.1】 両面使える2役砥石 セラミックホームストーン 粒度 #1000/#3000 QA-0124 ナニワ研磨工業これが最近のガーバーの主力製品みたいです。ガーバー(GERBER) コンパクマルチトツール 【日本正規品】レザーマンのマルチツールです。[マルチツール]レザーマンツールジャパン(株) レザーマン スタイルCS STC 1丁【436-3108】本物のCQ2870スタンスミスです。土踏まずのアーチが盛り上がっていないので偏平足の人にも履きやすく、鞣した本革が足に吸い付くような素晴らしさがあります。【公式】アディダス adidas オリジナルス スタンスミス [STAN SMITH] レディース メンズ オリジナルス シューズ スニーカー CQ2870 whitesneaker p0717ラルフサンプソンモデルのローカットです。土踏まずのアーチはNIKEほどでは無いですが、ちょっと盛り上がっており、軽度偏平足の人にはむしろちょうど良いと思います。良く反る靴なので歩きやすいです。『7/20 最大24倍&送料無料』【公式】PUMA プーマ ラルフサンプソン ロウ パーフ【メンズ レディース スニーカー シューズ】2020年春夏新作 20SS