病害虫防除病害虫防除 ■オリ-ブを加害する病害虫のうち、最も問題となるのが オリ-ブアナアキゾウムシで、本種はモクセイ科の植物を好んで食害し、 特にオリ-ブを集中的に加害します。 成虫は体調15mm体幅6mm程度で体色は黒褐色、 6本の脚と長い口吻を持ちます。 卵は平均7日(夏)~18日(春秋)でふ化します。 幼虫は皮層に潜入し、食入孔から食害したオガクズ状の 木屑を出しながら60~200日間食害を重ねます。 その後、木質部に楕円形の蛹化室を作って蛹となります。 蛹は10~15日で羽化し成虫となります。 ■成虫は、3月下旬から10月下旬まで間断なく活動を続け、 冬期は休眠状態で越冬します。成虫は、3~4年間生存し、 樹冠上部の若い緑枝の樹皮等を食害した後、地際近くに降りて樹皮を食害し、 その傷口に産卵します。 雌成虫1頭当たり総産卵数は、300個以上で通常1日に1個づつ産卵します。 ■オリ-ブアナアキゾウムシの防除は、薬剤散布だけでなく 清耕栽培による耕種的防除、幼虫や成虫の捕殺も効果的です。 幼虫については、保護色のため見つけにくいが、 地際近くや枝の分岐部等に潜伏しているものを捕殺します。 ■薬剤散布は、スミチオン乳剤の50倍液を主幹や太い枝に、 4から8月にかけて葉、果実にかからないように2、3回散布します。 面倒に思われるかもしれませんが・・・100ml程度のスミチオンを購入して 100均一で売ってるような霧吹器で散布してやってもOKですので是非!!(^-^) その他の害虫では、新芽が出始めるとハマキムシ類が葉を食害します。 ■また、病害ではオリ-ブ炭疸病が発生します。 なお、オリ-ブの登録農薬はスミチオン乳剤以外にはないので、 窒素質肥料の過用を避けて、枝梢の充実をはかるとともに、 防風垣等を設けて果実に傷がつかないようにするなど耕種的防除が必要です。 |