ピアーダの世界ピアーダの世界!!!笑い話ってもんは、所詮作りモンです(当たり前のコト言ってます)。 ないんだけど、ありそうな、というその線の引き方に、 作者なり、お国柄なりの特徴・味が出てくるものではないでしょうか。 とりあえず、私が大好きなブラジル製のお笑い「ピアーダ」における 「お約束ごと」を挙げてみます。 大原則:「攻撃上等、笑ってヨロシク」 けっこう、キツイこと言うことがあります。「放送禁止コード」みたいなものも日本やアメリカなんかよりもずっと緩く、まずもって語彙的にずばっときます。 では、中身に優しさがあるか、というと、これまたキツいんじゃないかと。 では、始末におえないかというと、「そこは冗談だから」と通してしまう、不思議な空気感があります。「冗談に怒るなんて無粋だぜ~」のようなゆる~い逆ギレ感もニオイます。 ただ、さすがに攻撃過多っていうのもありますね。。。 登場人物・ネタ分類 登場人物はステロタイプでパターン化され、「お約束」のオチへ突き進む形が多いです。 1.ポルトガル人: 「あほ、どじ、まぬけ、運が悪い、自分勝手、短絡的、、、」といった基本的「与太郎キャラ」を一手に引き受ける、ピアーダ界のエースで4番。(マヌエル、ジョアキン、ジョゼ、マリアなど) 「食べられないゾ」 「ビールの王冠を、、、」 「危険運転」 「退廷を、、、命じてください」 「魔法のランプ」 「論理的に言って」 「ペンギン連れてけ」 「ワインはあっても」 「バックでゴー」 「サラダにハエが!」 「サッカー:ブラジル×ポルトガル」 「お礼にイイモノを」 「猛獣注意」 「手榴弾」 「筆談モトイ画談」 「強盗」 「ネコに負ける」 「IDチェック機」 「双子じゃないの」 「DDT」 「看護婦はポルトガル人」 「缶ビールを開けるには」 「出口を閉めろ」 「年代判定法」 「3つのお願い」 「処方を守る」 「簡単な推理」 「無敵のホラ話」 「熊狩りで狩られた」 「ピッツァの切り方は」 「一味違うポルトガル人とは」 「世の中、金だけじゃない」 「天地無用無用」 「部長代理」 「おめでたいおめでた」 「消火器の使用法」 「統計に入らず」 「ゴキ殺し」 2.子供: 「子供は正直だから。。。」ということで、シモネタの核心をズバリと突いて、大人をへこますパターン多し。 「そら不完全過去やがな」 「母の日の作文」 「子供は知っている」 「連想ゲーム」 「今のキミに足りないもの」 「ここって暗いよネ?」 「私は歌う、彼は。。。」 「ドギー・パック」 「嘘ついて、騙して、盗め」 2-a. ダメオヤジ 子供の質問にボケで返すパターン 「最小公倍数を探して」 「父ちゃんに質問」 「SEXって何?」 「父ちゃんに教えてもらった」 「家長に従え」 3.地方人 3-a.ミネイロ(ミナス・ジェライス州出身者): 「田舎者にして、プライド高く、金銭面でもシッカリ」。うかつに都会自慢をすると、ムキになってやり返してくる。 「スペシャル・メニュー、、、なのに?」 「ほら吹き勝負」 「お国自慢対決」 「エレベーター」 3-b. バイアーノ(バイーア州出身者): まぬけで、のんびり屋で、怠け者で、、、海が好き 「桃栗3年」 「フォローも限界」 3-c. ガウーショ(リオ・グランデ・ド・スル州出身者): 心身ともにマッチョ、自慢屋、ワイルド、、、そして男色 「大ミミズ」 「男・・・」 「悲しいときー!」 「バックを取るなら」 4.金髪オンナ(loira、loirinha) ちょっと足りない。 「バルベイロって?」 「処置なし」 「鏡よ鏡・・・」 「ネコの燃費?」 「パソコン用のカーテン?」 「アリゾナで迷った」 「賭け」 「プロファイリング」 「ちゃんとチェックしたし」 「箱入り娘、妊娠」 「コードネームはスパゲッティ」 5.ユダヤ人・アラブ人・トルコ人 並べて書くのも問題だが、結局、みんな「ケチ」 「走行中は運転手に話しかけないでください」 「遺産」 「ケチ」 6.東洋人(日本人・中国人・韓国人) 見分けがつかない。ポル語があまりしゃべれない。名前が変。短小。 「凶暴な日本人?」 「銀行強盗」 「いいから早く!」 「チャン○゛ラ・トリオ?」 7.黒人 強い、でかい、悪い、その他定番の放送禁止系 8.弁護士 金持ち、ケチ、権力をふりまわして一般人をいじめる、人間不信。 「ちょっとひっかけてく?」 8-a. 裁判 「使用前・使用後」 9.銀行(員) 敷居高い、金持ちには媚びる 「口座開設希望」 10.若者・特定のグループ 「近頃の若いモンは。。。」てのも基本ですよね。その他、サッカーファン同士、相手チームをけなすパターンなども(マヌエルとクビをすげ替えただけの駄作も多い)。 「サーファー」 「PCヘルプデスク」 「ストリート・ミュージシャン」 「父さんチェック」 11.老人 老いてこその味、、、ってあるもんです。 「ラッキー・セブン」 「アイロンかけろよ」 12.外国語なんてわからん 「英語なんてやってられっか」と言いたいようです(きっとホントはしゃべりたいんですヨ)。 「イングリッシュマン・イン・サンパウロ」 「アテンション・プリーズ」 13.貧富の差ネタ 「アントワネット風」 14.有名人 「あるある」で笑わせるしかけは、万国共通のようで。 「世界の終末にあたり」 15.家族(母親、父親、そして舅・姑なんか、よくネタになるようで) 「母はお見通し」 15-b. 夫婦 「同じようにしろって言われても」 「釣りツアー」 16.アルゼンチン人(嫌い) 「利害の一致」 >> Barzellette「ミラノのナポリ人」と同ネタ? 17.政治家 嘘つき、税金ドロボウなどなど、古今東西共通の不信感が・・・ 「カネをだせ」 「おとぎ話」 18.酔っ払い 「さては「ヤブ」か?」 「理由ならあるぞ」 「新手のカクテル?」 「残った2人」 「酔客×運転手」 「酒飲みの作法」 19.同性愛者(いわゆる「ビッシャ」というやつです) 「カミングアウト」 20.医者 ネタになるのはやっぱり悪徳でヤブ 「難聴治った?」 「ガスと呼ばれた子供」 「簡単な手術」 21.聖書・聖職者 「間違いのない者は」 「今日の糧に感謝しましょう」 「誘惑」 22.インディオ 「~の子」 23.その他 「就職面接」 「女の友情、男の友情」 。。。気づいたら追加します。 探索中のイタリアンジョーク「BARZELETTE」はこちら>> どうやら、イタリアでは「警官ネタ」が面白そうです。 |