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「・・・此処だ」
「ふぇ?」 「ちょ、待て、止まれって!」 2匹は、監視カメラの近くにやってきた。少し向こうに階段が見える。幸い、近くに警備隊は居ないようだ。 「んじゃまず、俺が手本を見せるとするか」 「よし、行けですの!」 「おう!・・・ってちょっと待て」 「?」 「・・・いや、まあいい。見てな」 カメラが奥の方を向いた。 「このタイミングで、」 素早くカメラの真下に潜り込むしゃむ。 「此処に居れば完全に見えない。あとは、こいつが反対側を向いた隙に」 軽く跳躍して先へ進む。 「ほれ、これで通過出来る」 「・・・なるほどですの」 「やってみ。動きはそんなに速くない、落ち着いて行けば大丈夫だ」 「落ち着いていく・・・ですの」 「や、待て、何でそっち向いた時に行こうとするんだよ!」 「え、こっち向いてたですの?」 「だ、大丈夫なのかこいつ・・・?」 「何か、言ったですの?」 「小言は此処まで来れたら聞いてやるよ、ほれ今だ」 ぱたぱた走るかのん。 「待て、戻れ!またそっちを向くぞ!」 しゃむの制止を聞いて慌てて戻る。 3回くらい、繰り返した。 「・・・むー」 「分かった分かった、もう上は見るな。俺が合図出すから、それだけ見てな」 「・・・不服だけど、そうするですの」 しゃむが天井を見上げる。しばらく見上げて、尻尾を立てた。 「今だ!」 「今度こそ・・・行くですの!」 「・・・っておい、真ん中で一度止まれって!」 気が付いたら、しゃむに頭突きをかましていた。 「・・・・・あ、ごめんですの」 「・・・なんだ、今日は厄日なのか・・・?」 前足で頭をこすりながら起き上がるしゃむ。かのんの通過は、正に一瞬の出来事だった。 「どうやら、映ってないみたいだな・・・しかし、何だ今の」 「分かんないですの。速く走んなきゃって思ったら、勝手に足が動いたですの」 「勝手に・・・ねえ」 しゃむは、少し考え込んだ。日頃のかのんの瞬発力では、これほどの速さは出せない。いや、俺の剛脚すら超えている。 「何してるですの?早く降りてくるですの」 考え込んでいる内に、かのんは1階へ降りていた。 「・・・!?かのん、戻れ!1階には・・・!」 しゃむの声が届いた時には、かのんの体は既に浮いていた。 [にゃんこぱらだいす2]カテゴリの最新記事│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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