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「・・・警備用の機械が2体居るんだが・・・」
「だから、そういう事はもう少し早く言うですの」 「いやお前が飛び出したんだろ・・・とりあえず、この状況をどうにかしないか?」 「それもそうですの」 冷静に会話しているがかのんは現在その警備用の機械に捕らえられている。 白いボディから伸びたアームが3本。このアームを巧みに動かして侵入者を撃退する機械だ。 「とは言うものの・・・どうしたものか」 「知らないですの」 「下手に近寄ったら俺も捕まるしな・・・あ、そうだ」 「何ですの?」 「ちょっとそのまま動くなよ」 しゃむは足音を立てないように階段を降り始める。 (確かこいつは・・・音に反応するタイプだったよな) 読みは当たっていた。物音さえ立てなければこの機械はそこに何があるのかを認識できない。 もう片方の機械は赤外線センサーで視覚認識は出来るが視界に映らないものは反応しない。 2体用意されているのは互いの能力をカバーする為だ。そんな話を聞いた事がある。 完全体はあまりにも高価だから1台のみを重要な拠点に配備してるとも言っていたな・・・。 元々この機械は威嚇用でこれといった攻撃手段を持たない事も知っている。誰かさんは何故だか捕まってるが。 静かに足元までやってきた。そもそも対人間用に作られたんだ、どうやら小動物を捕まえた時の対処法は入っていないようだ。かのんを引っ掛けたまま固まってる。 (で、どうするですの?) (あまり使いたくない手段ではあるが・・・こうするしかないな) 剛脚の本来の使い道は、破壊力・対加重力の強化であり、走る事には向かない。 しかし、瞬発力ならば神速にも勝る。一瞬の速さなら。 「・・・行くぞ!」 しゃむが、冷たい廊下を蹴り上げた。勢いでアームに吊られたかのんを拾い上げ、機械を飛び越え着地する。 無論、これだけの跳躍を見せればそれなりの音が響く。ましてや、他に音を立てるような存在が無い。 (・・・何してるですの!音立てちゃまずいんじゃ・・・) (このままゆっくり逃げるぞ・・・!音さえ立てなけりゃ、今俺がいる場所の先までは着いて来れない) (わ、分かったですの) ゆっくりと距離を開けていく。狙い通り、機械はしゃむの着地点をアームで叩いたりすくったりしているが、そこから先へ来る様子は無い。 「・・・よし」 「よしって・・・全く、随分無茶してくれるですの」 「仕方ないだろ、他に手段無かったんだ」 「・・・まあ、いいですの。助かったですの」 「まだ先は長いんだ・・・少し慎重に行くぞ」 さすがのかのんも、何も返せなかった。 どれくらい進んだだろうか。不気味な部屋が整然と並んでいる中を、2匹の猫が進む。 「もう、普通に音出しても大丈夫ですの?」 「ああ、これくらい距離が開いてりゃ反応しないさ」 「カメラとかも、無いんですの?」 「あるにはあるが俺が知る限りほとんどダミーだ。大体こんな物騒な建物にわざわざ侵入してくるような奴が早々居るか?」 「・・・まあ、一理あるですの」 ぺたぺた歩いていくと、奥から赤い光が見えてくる。 「・・・どうやら、もう1体のお出ましだな」 赤い光は視覚センサー。レーザーのように発せられる光が侵入者を探す仕組みになっている。 「ほれ、適当に隠れるぞ」 「適当に・・・ですの?」 「あの光に当たらなけりゃやり過ごせる。そこの柱の隙間でいいか」 隙間に入り込む2匹。 機械は、確実に2匹の方向へ迫っていた。 [にゃんこぱらだいす2]カテゴリの最新記事│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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