佐賀新聞にも掲載
高齢・障害者にやさしい飲食店に 北方で実験事業 飲食店のユニバーサルデザイン化を進める実験事業で、店鋪で食事する高齢者ら=武雄市北方町 高齢者や障害のある人にも気軽に外食を楽しんでもらおうと、武雄市北方町の市民グループ「きたがた未来まちづくり」が17日、町内の飲食店のユニバーサルデザイン化を進める実験事業をスタートさせた。「グルメロード」として売り出し中の飲食店街の新たな魅力につなげる。 同町内は国道34号沿いを中心に飲食店が36店鋪並ぶ。実験事業は、自宅に引きこもりがちな高齢者らの外出の機会につなげる目的もあり、実際に利用した感想を設備や接客の改善に反映させる。 この日は、地元の特別養護老人ホーム「杏花苑」と宅幼老所「笑びす」の利用者9人が職員らと一緒に、町内の焼肉店、ろばた焼店、ジャマイカ料理店の3店鋪を訪れた。冒頭、参加者を前に同グループの永原光彦会長が「どこにバリアがあるのか、どんどんわがままを言ってください」とあいさつした。 参加者は店鋪に入るまでの段差でいきなり、車いすが立ち往生。座敷では「ひざが痛むので座れない」、メニューについて「硬いものは食べられないので、何か軟らかいめん類を」などと注文していた。今後は別の4店鋪で実験するほか、他店鋪の調査も進める。