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2013/01/20
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カテゴリ:映画感想
映画 『レ・ミゼラブル』
      
  • le.jpg

【キャスト・スタッフ】
  ・監督  トム・フーパー
  ・キャスト  ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン)  ラッセル・クロウ(ジャベール)
    アン・ハサウェイ(ファンテーヌ)  アマンダ・セイフライド(コゼット) エディ・レッドメイン(マリウス)
   ヘレナ・ボナム=カーター(マダム・テナルディエ)  サシャ・バロン・コーエン(テナルディエ)
   サマンサ・バークス(エポニーヌ)  アーロン・トヴェイト(アンジョルラス)
   イザベル・アレン(コゼット(少女時代)

 【あらすじ】
   1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。
   老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。
   1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため
   極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。
   そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われる
   ことになってしまい……。(シネマトゥデイより)


19日に見て来ました。「のぼうの城」を見に行った時に必ずこの映画の予告編が流れて、主演がヒュー・ジャックマンということもあり、必ず見るぞーーと思っていた作品です。
年末年始で忙しくて、ようやく見ることが出来ました。
見るぞーー!と意気込みがある割には、実の所、舞台も見たことなけりゃ、本も読んだことないという無知者です。
「レ・ミゼラブル」というタイトルを知っている程度。そういう意味では「オペラ座の怪人」の時と差がありません。
あの映画も【オペラ座に住むファントムという名の恐ろしい面相の男】という程度の知識しか持ち合わせてなかったですので、映画観終わった時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
感動でしばらく席から立てなかったですから。
と、まぁ、ファントムの話じゃなかったですね。レミゼでした。いつも脱線してすみません(笑)

以後、無知者の感想として読んで下さいね。お願いします。(ネタばれしてます)



歌をね。普通なら先録するのが定番ですが、この映画は演技と歌を当時に撮ってるという手法なんですよね。
なので、歌と役者の口の動きが合わないという矛盾がなく、見ていても臨場感増してました。

映画冒頭の音楽に何故か「宇宙戦艦ヤマト」がかぶりました。旋律がちょっと似てた。
大勢の囚人が帆船を引き揚げるシーン。
ああいう中世の時代はどの国でも弱い者が虐げられて差別を受けますね。
お腹を空かしている妹の子どもの為にたった1個のパンを盗んだだけで、19年の投獄生活。本当は5年で済むところ、何度も脱獄したせいでその加算された年月になったわけですけどね。
仮釈放されても、一生「危険人物」というレッテルが付いて回る身分証明書。

ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)を執拗に追いかけるジャベール警部(ラッセル・クロウ)との対比が見どころの一つでした。
真逆のように見えて共に自分の信念を貫くという点では、二人とも正道なんですよね。
一見、ジャベールは悪に見えるけど、彼は悪を許さず職務を全うするという揺るぎない心を神に誓い、それに忠実であった事を思えば善なのでしょう。
しかし、このジャベールさん。お高い所がお好きのようで、教会の屋上の縁の上に立ち、ぎりぎりのラインを歩く。
最後も橋の欄干に立ち、歩く。
いや多分、自分の心の均衡を保つ、アチラかコチラか。一歩間違えば、アチラ側に行ってしまうという際どい心情描写だと思うのですけど、とても滑稽に見えて不謹慎ながら笑いそうになりました。
最後はバルジャンに助けられ、革命を起こした小さな子どもの亡骸に心を寄せ、バルジャンを撃てなかった自分の正道を見失い自死。
道を外しては生きていけなかったんでしょうね。

仮釈放されたジャン・バルジャンに慈悲を与える教会の司教さんが神様に見えた。
まさに彼こそ、神の化身ではないだろうか。
バルジャンの死後に導きたまうあの姿は神そのものでした。

ファンテーヌを演じるアン・ハサウェイは清楚なイメージが強かったけど、この映画で印象が変わった。
娘の為に娼婦に身をやつす汚れた役。でも、根底には品がまだ見え隠れするのがさすが。
命が尽きるシーンでの、バルジャンとのやりとりは落涙せずにはいられなかった。
また、ラストに良い雰囲気で出てきてくれるのが、よいのよ。泣けますヮ。ホンマに。

ファンテーヌの娘コゼットを預かっている宿屋のテナルディエ夫妻をヘレナ・ボナム=カーター(マダム・テナルディエ)とサシャ・バロン・コーエン(テナルディエ)が演じているのですが。。
言葉悪いけど、ヘレナはこういうゲスな役は鉄板ですね。踏まれても排除されても復活してどこからでも湧き出るゴキブリのような醜悪なヤカラ。
宿屋に来るお客の持ち物をアッという間にくすねるのが仕事になってるんだけど、その手の速さに追っつかなくて、目が回りそうだった。
人の弱みに付け込む臭覚が、もう応援したくなるくらい絶品でした。
時々、ヘレナの顔がジャック船長に見えてワロタ。


こんな夫婦に育てられた娘・エポニーヌ。
子どもの頃はキレイなお洋服を着せてもらって、小間使いのコゼットとは雲泥の差の扱い。
それが、大人になって盗賊まがいの生活を送って貧困状態。対するコゼットはバルジャンに引き取られて美しい娘に成長。
そして、恋焦がれるマリウスはよりによって、コゼットに一目ぼれ。
普通、ここでコゼットに対して嫉妬心メラメラとなり、恋路を邪魔する展開に陥りそうなのにエポニーヌはマリウスの恋の手助けをするんです。
愛する心を胸に秘めて、彼の為にかいがいしく働く。
私の琴線に触れました。こういうの弱いです。
好きな人の為に何が出来るか。献身的な愛というのは、その人の心が美しい事を示していると思うんですよね。
彼が革命を起こすというのなら、それを手伝いたい。そして、彼をかばって銃弾に倒れる。
生命絶えるその時に初めて恋する気持ちに気づいてもらえて、彼の腕の中で眠る。
ベタじゃね~か、と思われるかもしれないけど、私はこういうの好きなんです♪
エポニーヌはマリウスという存在がいたから、心が荒まなくて済んだんじゃないかな。そう思います。
人を恋する気持ちというのは、心を豊かにして、成長させるものだと思うのです。
わたしゃ、今でも萬斎さんやらジョニーやらに恋してますが、成長は頭打ちになって変な方向にイッテるかな~。

学生たちが反王政で革命を起こすけれど、市民が味方してくれず失敗。
そういう展開になりそうな雰囲気したけど、やっぱりそうか~。と思って心が苦しくなった。
小さな子どもに容赦なく銃弾を浴びせるフランス軍には心底憎悪をおぼえました。
「オスカルを呼べ―!衛兵隊はどこだーー!」と心の中で叫んでたヮ。
革命家の学生たちが全員戦死した中で、バルジャンに助けられる瀕死状態のマリウス。

元々は良いとこのおボッチャマですので、やはりそこはかとなく品が漂ってました。
恋か革命か。浮つく心を素直に表現するシーンはなかなかの好感が持てた。

愛するコゼットに若者が現れる事を危惧していたバルジャンさん。
一応、コゼットの親代わりですけど、一人の女性としても愛してたのかな。とちょっと思った。
終始、逃亡生活でしたけど、コゼットという存在を得て彼の人生は希望に満ち溢れていた事でしょう。

あちらにもこちらにも大きな愛が溢れている映画でした。
最後の幽世に行かれた人達の革命成就シーンで終わる時は涙が溢れて止まらなかったです。

ミュージカル映画ですから、ほとんど歌ばかりでセリフは数えるほどしかありません。
そこは歌でなくてもいいんじゃね?と思う所もありましたけど、終わってみたらそれほど嫌気もささず。

オペラ座の怪人ほどの感動はなかったけど、賞レースに乗るのは納得出来る映画でした。
(けど、「オペラ座の怪人」は全くといいほどノミネートしなかったんだよね~。舞台の映画化って点では同じなのに何でだろね。)






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最終更新日  2013/01/20 01:45:41 PM
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