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2006年03月28日
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和


これから展開する話は、私のファンタジーである。



 ワハン渓谷の北隣りにはパミール高原がある。今回は、このパミール高原に光を当ててみたい。


 『宋史』の「外国伝」に大食国の記述がある。「大食」とは、唐代や宋代の中国でイスラーム教徒を呼んだもので、狭い意味ではアラビア人のことをさしていた。《大食国の「バラ水」入りガラス瓶?!》によると、
至道元年(995年)、大食国から使節がやってきて、…眼薬の入った小さなガラス瓶が20個、白砂糖の入ったガラスの甕(かめ)が3個、…バラ水の入ったガラス瓶が20個、…などを献上した。
 大食のバラ水は、現在のイランの名産品といわれている。大食を「タージキ」と読むとすれば、それはタジキスタンの可能性もある。大は中国語で「ター」とも読むし、食は日本語でも乞食・悪食のように「ジキ」と読む場合もある。実際、イスラム帝国アッバース朝の東端はタジキスタンである。モンゴルが中央アジアを席捲する前なら、イラン人がタジキスタン周辺にいても一向におかしくないのである。


『斉諧俗談』巻之三「大食国」より、「笑う花」(奇談)
『三才図会』によれば、大食国は西南一千里のかなた、山谷の間にある。その国に珍しい樹がある。樹の枝に生ずる花の形が、人の首のようだ。この花は人語を解する。人が話しかけると、ただ笑っている。あまり笑わせると、そのまま凋んで落ちてしまう。
 大食国は、アラビアというよりも、むしろ中央アジアであろう。大食国が“山谷の間”にあるならば、砂漠というよりは山地にあると考えたほうが自然である。


 さて、月読命は「夜の食国」を治めたというが、これは大食国ではあるまいかと私は想像している。私以外にもそう考える人がいるようだ。《伊豫嶋》でも、夜の食国を大食国と解釈している。しかし、それは四国だという。私に言わせれば、本来はタジキスタンと素直に考えるべきところを、日本神話の起源を外国に置きたくないがために無理やり日本国内に当てはめたということになる。

 さて、このサイトでは、「大宜都比賣は大食媛に同じである」としているから、これはおもしろい。須佐之男命は、母の国に行きたいと言って高天原を旅立った後に、大宜都比賣の不浄な食事接待に怒って殺すが、その死体からは、蚕・稲・粟・小豆・麦・大豆が生まれでた。実際にはタジキスタンはそんなに穀物が豊富ではないが、神話をそのまま信じるならば、いかにも大食ができそうな地方であろう。この神話は、タジキスタンで作られたというよりもそこに移住してきた人々が別の地でもっていた神話だろう。

 日本書紀にも同じような話が伝わっており、そこでは月夜見尊つくよみのみこと保食神うけもちのかみのところに行って怒って殺し、保食の神の死体からは牛・馬・蚕・穀物などが生じていたという。こちらのほうが現実のタジキスタンの風土に近そうな気がする。

 日本書紀では、伊弉諾尊いざなぎのみことが「天照大神は高天原を治めよ。月夜見尊は日の神と並んで天を治めよ。」と命じているし、月夜見尊が保食神を殺したことに天照大神が怒って、月夜見尊と一日一夜だけ隔てて住まわれたとある。もしも月読命の夜之食国が大食国で、それがタジキスタンだとしたら、高天原はその隣りということになる。私はタジキスタンの南隣りのワハン渓谷を考えたが、もしもタジキスタンの北隣りに高天原を想定するならば、フェルガナ盆地のすぐ南の山岳地帯になる。どちらの想定でも、ありそうな話ではある。





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最終更新日  2006年04月30日 15時18分43秒
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