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2006年04月18日
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和


これから展開する話は、天皇は中央アジアからやって来たとする私のファンタジーである。



 高天原で機織りをしていたというところから、だいぶ寄り道をしている。それほど絹にこだわる必要もないのかもしれないが、せっかくだからもう少し見ておきたい。

 蚕はカイコ蛾の幼虫であり、繭はその蛹である。繭を作る昆虫は絹糸虫と呼ばれるが、これは種類が多く、我々が一般にカイコと呼んでいるのは、その一種にすぎない。

 蚕には大別して、1)家蚕イエコ、2)野蚕ノコまたは桑蚕クワコ、3)山蚕ヤマコまたは天蚕テンサンないしは山繭ヤママユがある。

 我々が一般にカイコと呼んでいるのは家蚕のことである。家で育てるのが家蚕、野で育つのが野蚕、山にいるのが山蚕である。家蚕と桑蚕はカイコガ科ボンビックス属であり、山蚕はヤママユガ科である。

 カイコガ科オシナラ属の絹糸虫は、ヒマラヤ西北部・キッシム・中国南部・セイロン島(スリランカ)・ボルネオ島・ジャワ島など広範囲に生息している。

 ヤママユガ科のヨナグニサンは、日本の八重山諸島と北限として、華南・東南アジア・ヒマラヤ山麓の分布している。ヤママユガ科のインド柞蚕(サクサン)はタッサー蚕と呼ばれ、そのうち熱帯種はインド南部のデカン高原一帯で養育され、温帯種は北部のアッサム地方やヒマラヤ北西部で飼育されている。なおインドでは、柞蚕を中国タッサー蚕と呼び、ヤママユを日本(ジャパニーズ)タッサー蚕と呼んでいる。また、ヤママユガ科のエリサン(蓖麻蚕)の原産地はアッサム地方と言われている。

 以上のように、蚕はインドから東南アジア、中国に広く分布している。『庭訓往来抄』の伝説のようにインドから直接に日本へ伝わったのではないかもしれないが、その出発点がインドにあるという可能性も捨てがたい。なにしろ私は、高天原をヒンドゥークシ山脈の北側、すなわちヒマラヤ北西部の西方に想定しているのだから。(^^ゞ

 このほか、年に何回蛾になるかで、一化性・二化性・多化性に分類される。ごく大雑把に言うと、寒い地方は一化性、暖かい地方は多化性といえる。「日本種(一、二化性)、中国種(一、二、多化性)、欧州種(一化性のみ)の三系統」(→《カイコの脱皮と変態の基礎知識》)である。


 この段落の話は完全な私のファンタジーの世界なので、繭ではなく眉に唾をつけて聞いてほしいのだが、“天”という言葉が出てくると私はすぐにワハン回廊から中央アジアにかけての地域の何かだと考えてしまうのである。(^_^; そうすると、天蚕は“天然の(法則に従って育てるべき)蚕”というような意味で用いられているようだが、じつは天蚕もあの辺りが起源の蚕なのではないか。たしかに天蚕は江戸時代あたりから盛んに利用されるようになったが、天蚕は一化性だし、和名をヤママユといい、日本原産で北海道から沖縄にかけての日本各地に生息している。(→《天蚕の基礎知識》) じつはワハン回廊から中央アジアを経て、さらに中国北方を迂回して応神朝以降に日本に持って来られたのではなかろうか。山繭は家で飼うわけではないので、山に放しておくうちに日本全国に広まったのではあるまいか。「明治5年に政府より山蚕養法奨励の告諭書が出され、全国で飼育が始められた」そうだから、ナショナリズムの匂いがプンプンする。・・・まあこれは私のファンタジーだから、あまり信じないようにね。(^^ゞ

 しかしながら、私が原始ヤマトと見なしているフェルガナ盆地あたりでも、養蚕は行なわれている。
ウズベキスタン共和国の養蚕
  繭生産の現状
ウズベキスタンの農業で最も重要な作物は綿花と小麦である。養蚕はこれらの農作物との複合で成り立ち、あくまでも副業として位置づけられている。……フェルガナ、アンディシャン、ナマンガンの同国東部3州でほぼ40%を生産しており、その他サマルカンド、ブハラ等も主要養蚕地帯となっている。

  裁桑技術の現状
この国では従来から欧州種系の一化性が多く、春(4~5月)1回の養蚕体系になっている。その理由は、夏は気温が高く(日中40℃以上)、病気が発生しやすいので、蚕の飼育には適しておらず、また秋は綿花栽培との競合、特に農薬散布による桑の被害等により蚕飼育が困難であるからである。

  蚕品種
在来種は大部分が日本種俵型に似た欧州種の1化性と見受けた。しかし、普及している品種を見ると日・中交配型なので、以前日本からの輸入種を用いて品種育成を行ってきたものと推測したが、品種は1化性の血が濃いものと思われる。

 現在のウズベキスタンの養蚕は中国や日本から移入されたものなのかもしれないが、気候的に養蚕が可能な地域であるならば、古代から養蚕がなけれていた可能性は十分にある。なにしろ中央アジアはシルクロードの中継地点なのだから。


 これからは伝統的な農家の蚕の染色体を調査して、世界各地の蚕がどのような系統関係にあるのか明らかになってくると面白いだろう。



〔参考サイト〕

シルクの歴史と需給の動向(社団法人 日本絹業協会)》はよくまとまっているのでぜひ参考にしてください。

化性》←ううん、難しくてよく分からないが蚕の生態を知るのには役立つのかも。(^_^;


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最終更新日  2006年05月31日 20時10分24秒
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