カテゴリ:天皇はどこから来たか
まだ確認はできていないのだが、榊田望『日本人の源流をさぐる』(新泉社.1997年 p.84)によると、ハンガリーの建国物語には神武東征説話の金鵄と似た話もあるそうだ。 ハンガリーはフン族(匈奴)の国だという説があるが、これは怪しい。むしろ匈奴などが西へ移動したために、玉突き的に他の民族も西へと移動してハンガリーにやって来た民族が建国したのだというのが実際のようである。 ハンガリーを建国したのは、《マジャル人(ウィキペディア)》である。 マジャル人[1](マジャルじん、ハンガリー語:magyar)とは、国家としてのハンガリーと歴史的に結びついた民族のことを指す。固有の言語はウラル語族(サモエード諸族)のハンガリー語である。 ウラル山脈は、私が原始ヤマトと想定しているフェルガナやイリ地方などとはだいぶ離れている。しかし、遊牧民であれば草原を通ってかなり移動したであろうし、そもそも神武天皇が存在したのは紀元前7世紀なのだから、文化は確実に伝播しただろう。数世紀の間に民族自体が移動していくことも十分にありうる。 トルコ民族の移動によって“カラス”が現在のトルコにも移動したのだから、金鵄の話が中央アジア起源だとしたら、それがハンガリーに移動したとしてもそれほど異常なことではないだろう。 《ニュースな史点・2002 /7/14》 そもそも神武東征説話にはもう一つ「鳥」にまつわるエピソードがある。これは『日本書紀』のみが伝えるものだが、神武たちの軍勢が長髄彦と戦った際、「金色のトビ」が飛来して神武の弓にとまり、その輝きで敵をひるませた、という話があるのだ。……〔中略〕…… う~ん、turulという大鳥ねえ。トビやタカというより、発音ではツルに似ているような気もするのだが。。。(^^ゞ ハンガリー人のすべてとは言わないが、一部は中央アジアからやってきた民族だと思われる。それは、蒙古斑がでるハンガリーの赤ちゃんがいるらしいからである。 《ヘレンド物語 2章(Googleで2006年6月17日 00:30:13 GMTに保存された http://www.herend.co.jp/story/story2.html のキャッシュ)》 ハンガリーの赤ちゃんには蒙古斑が 言語的にも一致するものがあるらしい。 《ハンガリーのブダペスト写真・旅行記》 フン族の末裔という説は学問的には誤りらしいが、姓名の書き順やフロ、ミズ、オビなど日本語と同じ発音という特異な例もあると聞いた。中央アジアやウラル地方から広がった人々は日本人と同様に太陽の色を赤といい、他では黄色が圧倒的に多いのも興味がある。 こりゃ大変なことだ。 もちろん、記紀が編纂されつつあった7世紀後半に、西域からの渡来人が建国神話を提供したのだという考え方もできる。しかし、わざわざ遠い異国の神話的物語を取り入れる必然性があるのか大いに疑問だ。 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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