映画 「あしたの記憶」を見た
バリバリのサラリーマン(49歳)が、ある日若年性アルツハイマー病になってしまうことにより、生活や考え方が変化していく様を描いた作品。記憶が抜け落ちていくことの気持ちはどんなだろう。記憶はその人をその人たらしめているもののうち、かなり大きなウエイトを占めている部分だと思う。今その人が発する言葉や行動は、その人がそれまで生きて経験してきたことの集大成だ。昔他人からこんな事をしてもらった、そのときこういう気持ちになった、だから自分はこうする、のように。人格や性格もそうやって経験や記憶から形成されていく。それが抜け落ちていくということは、別人になってしまうと言うことだろうか。この映画を見て、「日記をつけてみようかな。」という気がした。自分は普段は日記をつけないが、海外旅行をした時には、どこで何をして、どう感じた、思った、と言うことを記録している。それを時々見返すと、「あー、そんなこともあったっけ。」と鮮明な記憶が蘇ってくる。写真では心の中までは記録できないから。