テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2015年1月25日(日)10:00開演 入場料:¥3,600 (スクリーン3・E列) 【制作・配給】松竹(株) METライブ・ビューイング2014-15 ロッシーニ作曲 歌劇「セヴィリャの理髪師」 (全2幕、イタリア語上演/日本語字幕付) 会場:名古屋ミッドランドスクエアシネマ (MET上演日:2014年11月22日) 指揮:ミケーレ・マリオッティ 演出:バートレット・シャー 管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団 合 唱:メトロポリタン歌劇場合唱団 出演: ロジーナ:イザベル・レナード アルマヴィーヴァ伯爵:ローレンス・ブラウンリー フィガロ:クリストファー・モルトマン バルトロ:マウリツィオ・ムラーロ ドン・バジリオ:パータ・ブルチュラーゼ 感想: 新シーズンのMETライブ・ビューイングはこれまで時間が合わず見そびれてしまったが(アンナ・ネトレプコのマクベス夫人を見られず残念)、本日時間が取れたので、いつもの名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマまで出掛けた。 演目はポピュラーなロッシーニ「セヴィリャの理髪師」で180席中約8割の入り、METライブ・ビューイングの知名度が上がって来たのでしょう。 冒頭デボラ・ヴォイトの作品紹介から直ぐに序曲の演奏が開始。オーケストラの演奏会でも良く取り上げられる序曲だが、軽快なテンポと丁重なソロ旋律で流石。これだけでも気分はウキウキしてくる。序曲後半から幕が上がり、酔っ払った召使が中央の白布を取り去るとバルトロが酒瓶を抱えて睡眠中で笑いを誘う。 時代設定も原作通りで違和感なくオーソドックスな演出。原作にはない黙役の召使に面白い演技を付けて飽きさせない。 2幕ものだがバルトロの屋敷の周囲、家の中の色々な部屋に次々と場面転換が必要で、扉や壁部分を黒子が動かして瞬時に転換し音楽が途切れない演出。その黒子も衣装をつけている徹底ぶり。第2幕で嵐の夜、伯爵とフィガロがハシゴを使って2階の窓から侵入する所も、屋外から瞬時に建物側に回転させ階段から部屋の入ってくる様子となる。 オケピットの周囲を囲むように舞台張り出しが設けられ、歌手はオーケストラの前、客席直前まで出て来て歌う所もあり。 歌手は歌声が素晴らしいのはもちろん、細かい顔の表情の演技まで気を配っている。ロジーナ役のイザベル・レナードは昨年のMETライブビューイングの「コジ」ドラベッラ、一昨年のSKF松本の「こどもと魔法」「スペインの時」主役と同様、今回も低音から高音まで素晴らしい歌声と役にピッタリの美貌でした。今シーズンMETでは「フィガロの結婚」ケルビーノも歌っており、ルックスも必要なライブビューイングには欠かせないメゾソプラノと言えるでしょう。 伯爵役ローレンス・ブラウンリーはロッシーニがお得意で、超絶技巧の装飾音符を完璧に歌い、フィガロ、バルトロ、バジリオも役に合った歌声と演技で最後まで楽しむことが出来た。 休憩時間では出演者へのインタビューに加え、次回作「メリー・ウィドウ」の練習風景が映され、ブロードウェイ・スターのケリー・オハラの歌とダンスが披露された。 ハンナ役ルネ・フレミングとの共演とのことで、時間が合えばぜひ観に行きたい。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.01.27 22:59:07
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