テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2016年10月2日(日)14:00開演 入場料:¥4,860 (D席:4階1列) 【主催】新国立劇場 2016/2017シーズンオープニング公演 楽劇「ニュールベルングの指輪」第1日「ワルキューレ」 リヒャルト・ワーグナー作曲 全3幕(ドイツ語上演/字幕付) 会場:新国立劇場オペラパレス 指 揮 :飯守泰次郎 演 出 :ゲッツ・フリードリヒ 美術・衣裳:ゴットフリート・ピルツ 照 明 :キンモ・ルスケラ 演出監修:アンナ・ケロ 舞台監督:村田健輔 管弦楽 :東京フィルハーモニー交響楽団 出演 ジークムント :ステファン・グールド フンディング :アルベルト・ペーゼンドルファー ヴォータン :グリア・グリムスレイ ジークリンデ :ジョゼフィーネ・ウェーバー ブリュンヒルデ:イレーネ・テオリン フリッカ:エレナ・ツィトコーワ ゲルヒルデ :佐藤 路子 オルトリンデ :増田 のり子 ヴァルトラウテ:増田 弥生 シュヴェルトライテ:小野 美咲 ヘルムヴィーゲ:日比野 幸 ジークルーネ :松浦 麗 グリムゲルデ :金子 美香 ロスヴァイセ :田村 由貴絵 感想: 新国立2016/2017シーズンのオープニング公演、芸術監督の飯守泰次郎氏が指揮するとのことで、少し涼しく感じる曇り空の下、初台まで出掛けた。 指輪4部作の1作目「ラインの黄金」は前シーズンに公演され、2、3作目を今シーズン、4作目を来シーズンオープニングに公演が既に予定されている。 演出のゲッツ・フリードリヒは2000年に亡くなっており、生前演出したフィンランド国立歌劇場プロダクションを持ってきたもの。 第1幕は舞台上に直方体の部屋が傾いて設置され、背面が抜けて森に場面転換。第2幕は長い台形の板が傾いて置かれ回転することで、神の世界と現世とを瞬時に転換。 第3幕は滑走路の上をドーム上で覆い基地の様で音楽に合わせ滑走路のラインのランプが点滅する。この滑走路が四角切り取られ、その周囲を炎で囲み、岩山となる。 幕中の場面転換は音楽を途切れさすこと無く瞬時に行われ、衣装を含め納得できる演出となっている。 3幕冒頭ワルキューレたちが死んだ戦士を復活させる場面ではセックスを連想させ、ヴォータンとブリュンヒルデのやり取りも男女の恋愛を連想させる演出となっていた。 歌手は総じて素晴らしい歌声。特にジークムント役ステファン・グールドは、現在のヘンデンテノールを代表するだけのことがあり、大音量のオケの中でも最後まで余裕を持った強く、よく通る歌声を聞かせてくれた。 本シリーズ「ラインの黄金」ではミーメを次回「ジークフリート」ではタイトル・ロールを歌うとのこと。ヴォータン役グリア・グリムスレイヴィータン、新国立前リングシリーズでもフリッカ役だったエレナ・ツィトコーワも良かった。日本人のワルキューレ達も皆さん良かったです。 飯守泰次郎の指揮は、大きくテンポ変えること無く、ゆっくり目に進める。オケも1幕で若干危ない所があったが、場面が進むに従って熱気を帯び、第3幕は盛り上がって幕。 2回の休憩含み、5時間超えの長丁場。当方座席周囲の影響でトラブル有ったが、劇場側スタッフの適格な判断で第3幕は快適に聴くことが出来た。さすが国立劇場だけあってリスク管理が行き届いていることに感謝。 来年春の3作目が今から楽しみ。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.10.23 07:38:44
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