ニンニクはユリ科ネギ属の多年草。疲労回復,強壮、風邪予防、冷え性、筋肉痛や心臓病、脳卒中、糖尿病にいたるまで幅広い効果があります。
古代エジプトではピラミッドの建設に携わった労働者はニンニクを食べて疲労を回復したと伝えられている。
西洋では強烈な臭いにによって邪気をはらう魔除けとして、家の周囲にツルス習慣もあった。
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成分 |
アリチアミン |
アリシンとビタミンB1が結合してできる物質。アリナミンの素 |
スコルジニン |
最近大変注目をあびている強壮成分。体力増強、抗ガン作用 。アミノ酸が三つ連なるトリペプタイドの端に、アリルメルカプタンと言う臭い成分が結合していすが、この成分は、全体としては無臭です。 |
ゲルマニウム |
疲労回復、抗ガン作用。朝鮮ニンジンの3倍含まれています。 |
セレン |
発ガン抑制機能、脂質の酸化抑制 |
チルアリルトリスフィド |
血液の凝固を防ぎ、脳卒中や心筋梗塞など血栓症を防ぐ。 |
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注意
長期に渡って生ニンニクを食べ続けると、その抗菌作用によって腸内の必要な細菌類の繁殖まで抑えてしまいます。そのため、ビタミンB6欠乏をおこし、口角炎、皮膚炎などを起こし易くなります。また、赤血球を壊して貧血になったり、出血が止まりにくくなることがあります。
胃腸などの消化器官の粘膜を侵し、潰瘍を起こすことがあります。
上手な摂取方法
抗癌作用を期待する場合は、1日約5g、ニンニク1片に相当。生なら1片、焼いたり炒めたりしたのは1日2~3片程度。
抗酸化作用が強いアホエンの効果を期待する場合はサットいためるのがよい。
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スタミナを増強
独特のニンニクの臭いは、アリイン(S-2-アリル-L-システィンスルホキシト)が酵素・アリナーゼによつてアリシン(ジ-アリル-チオスルフィン酸エステル)に変わると発生します。生のニンラクの中では、アリインとアリナーゼが、別々の組織に存在しているため、臭いませんが、それが刻まれたり、おろされたりすると、細胞が壊れ、アリインとアリナーゼか混ざり、アリシンに変化して臭い始めます。
臭い成分・アリシンはビタミンB1(チアミン)と結合し,ビタミンB1分解酵素の作用を受けない安定的な活性持続型ビタミンB1のアリチアミンとなります。
アリチアミンは脂溶性なので、水溶性のチアミンに比べて排泄されにくく、ビタミンB1分解酵素の影響を受けずに体内で有効に働きます。
腸から吸収されます。アリチアミンは、糖質の分解、吸収を促してエネルギーを作り、新陳代謝を活発にし、疲労回復を早めます。
さらにアリシンを高熱加熱することで作られるスコルニジンが新陳代謝を活発胃にし、アリチアミンとの相乗効果で疲労回復、精力増強に効果を発揮します。
ビタミンB1の効果を増強
スコルジニンとビタミンB1を併用すると、B1の効力が一段と高められます。そのため脚気や神経痛の速効薬として使われています。このほか食欲不振の解消、動脈硬化や冷え性の予防、寄生虫の駆除にも効果があります。
殺菌・防腐・消毒
アリシンには強力な殺菌作用があり、赤痢菌や寄生虫駆除などに臨床応用されてきました。
ニンニクの精油を12万倍に薄めても、チフス菌やコレラ菌を殺す力があります。最近ではアリシンがヘリコバクター・ピロリの増殖を抑制するという報告もあります。
抗血栓作用
アリシンの中のMATSという種類の成分は、抗血栓作用が強力で心臓病や、脳卒中を減らす効果があることが分かりました。
新陳代謝やホルモンの分泌を促し、免疫力を高める
スコルジニンには免疫系におけるナチュラル・キラー細胞の働きを高めます。
コレステロールを低下
血糖値を下げる効果
アリチアミンは体内のビタミンB6と結合し、インスリンの分泌を助け血糖値を下げる効果があります。
重金属排泄作用
セレニウム(セレン)含有率の高いため、水銀、鉛などの有害金属を体外に除去したり、これらの重金属毒性を軽減する作用を示します。
抗ガン作用
セレンは発ガン性を有する過酸化脂質の害を抑える機能、すなわち、発ガン抑制機能を持ちます。さらにセレンは脂質の酸化(過酸化脂質の生成)を防ぐ必須うミネラルでもあります。
ニンニクをよく食べている人はほとんど食べていない人に比べ、胃癌や大腸癌の発生リスクが半減するという報告がある。
抗酸化作用
ニンニクを油で低温加熱すると抗酸化作用の強いアホエンが得られる。
冷え性改善
毛細血管拡張作用がるため、冷え性に効果がある。中国ではニンンクは「薬味が辛、薬性が温」と言われている。
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