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カテゴリ:亡父のこと
もう既に無くなってしまった京都の家から持ち帰った書物の中に、棟方志功著の「板勁」という題の作品集があります。河出書房より昭和19年12月25日初版発行、部数2500部限り。定価13円80銭、物品税4円12銭計18円22銭とあります。
おりくの生まれた年で終戦間近の一番物資の乏しい時に発行されたこと、「板散華」の版元:山口繁太郎の友情による続編であったことにも意義があるように思います。 10~15センチ四方の小さな和紙に力強く摺り込まれたいかにも棟方志功らしい息吹の伝わる作品が9編、B5版の頁に20編ほどの作品が組まれていて、目次の後には彼の随筆が10編ほど添えてあります。 こういう作品集は作者の「生きる雄叫び」のような生命力が直に伝わって来ますので、折を見て何度も眺めてみたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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