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カテゴリ:Svetaのロシアからお土産
皆さん、ロシアの伝統的なお菓子「プリャーニク」をご存知ですか?表面に絵や文字を型押しして、高温で焼き上げたもので、深みのある味わいが好まれています。日持ちがするので結婚式や記念日の贈物などによく使われます。
プリャーニクはモスクワから約190キロほど離れている「トゥーラ」という市で製造されています。トゥーラは文豪トルストイの実家として有名で、ロシア人なら誰でも知っているところです。 プリャーニクは、バターと蜂蜜、卵、小麦粉に重曹を少し混ぜた生地に具を入れ、表面に型で絵や文字を付けて、高温で焼き上げます。具にはツルコケモモやリンゴのジャムなどが使われます。焼いた後でこれに紛砂糖をまぶします。歯ごたえはかなり固めで素朴だが、こげ茶色の表面に描かれた絵と紛砂糖のコントラストが楽しいです。 トゥーラ市にあるプリャーニクを製造する会社は1881年に創立され、長い歴史を持っている会社です。現在までプリャーニクの種類は100以上にのぼります。プリャーニクの博物館もあります。 プリャーニクに描く絵は色々なものがあります。例えば、3月8日の国際婦人デーや2月26日の男性の日、4月のロシア正教の復活祭(パスハ)などの祝日には、毎年新しい絵柄の特性プリャーニクを売り出します。星座や東洋の十二支などを描いたものも人気があります。 バレンタインデーにハート型プリャーニク、誕生日や結婚式、会社の創立記念日用などの種類がさまざまがあります。 昔は、色んな祝日に様々な動物や鳥などの形をしたプリャーニクを作る習慣がありました。動物や鳥のプリャーニクを作ると、森にもその動物や鳥が繁殖し、従ってその人の家が豊かになると考えられていました。また、宴会の締めくくりには必ずプリャーニクが出されたものです。お客にプリャーニクが配られると、これはもうお開きですといういみだったのです。プリャーニクはロシアの風習に何かとつながっていました。以前には自分の名にちなんだ天使の日のプリャーニクというものもありました。 1912年と1915年にローマとパリで開催された万国博覧会に出品され、金賞とプラチナ賞を受賞しました。 日持ちがするのでロシアみやげにお勧めの一品です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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