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テーマ:生命保険について(969)
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保険は将来の予期しない入院費を補うためのもの 入院費は、原則医療費の3割負担だが 医療費が高額になれば1ヶ月ごとに負担する限度額が決まっています。 その負担額は 病名、年齢、性別、同一月内の入院日数などに関係なく、収入で決まります。 だから、病名ごとの保障対策、医療費の総額を補うことは考える必要がなく 1ヶ月に支払う医療費の限度額を補える保障を考えれば良いのです。 ****************************************************************** これをもっと分かりやすく理解するために他のもので言い換えると、 ■病院=マンション 全国どこの病院でも入院することが原則できますよね 全国どこのマンションでも病気になったら使えると置き換えます。 ■病室=1部屋 入院したら病院内の病室に入院します 病気になったらマンションの1室を使えます。 ■医療費=家賃 医療費は治療内容や入院日数によって異なり、高額になる場合がありますが、支払う限度は1ヶ月ごとに決まっています。差額は国が支払ってくれます。 家賃はマンションによっては超高級マンションだと高額になる場合もありますが支払う限度は1ヶ月ごとに決まっています。差額は国が支払ってくれます。 ※ 医療費は同一月内の入院であれば入院日数に関係ありません。 家賃は同一月内の使用であれば使用日数に関係有りません。 ****************************************************************** 入院保障とは 入院したときに、1ヶ月単位で病院から請求される医療費を保険で支払うためのもの。すなわち、入院するか分からないことに対して保障で病院の医療費を支払うために、保険会社に保険料として前払いしておくことです。 これをマンションの部屋を借りられる契約に置き換えると 将来に 病気になるまで使えないマンションの部屋を 病気になったら使えるように予約しておくのと同じようなことです。 部屋を使ったら家主から請求される家賃を 保障で家賃を支払うために保険料を事前に保険会社に支払い続けるのです。 ****************************************************************** その部屋の家賃は、高額になれば国が負担してくれるように決まっています。 それを高額療養費助成制度と言います。 69歳以下で収入基準が一般世帯に該当する方であれば 1ヶ月に支払う家賃(入院費)は、誰が借りても(入院しても)1ヶ月9万円が目安です。 それ以上の家賃(医療費)は国が支払ってくれます。 さらに、長期契約(長期入院)になると4ヶ月目からの家賃(医療費)は¥44,400に下がります。 だから、最大で何ヶ月借りる(何日入院)かで、支払う家賃(医療費)の総額は事前に計算できます。 1ヶ月借りる契約だと家賃は9万円 30日以内の入院だと医療費負担額は9万円 2ヶ月借りる契約だと家賃の合計は18万円 60日以内の入院だと医療費負担額は18万円 3ヶ月借りる契約だと家賃の合計は27万円 90日以内の入院だと医療費負担額は27万円 4ヶ月借りる契約だと家賃の合計は30万円 120日以内の入院だと医療費負担額は30万円 6ヶ月借りる契約だと家賃の合計は40万円 180日以内の入院だと医療費負担額は40万円 1年借りる契約だと家賃の合計は66万円 365日以内の入院だと医療費負担額は66万円 2年借りる契約だと家賃の合計は132万円 730日以内の入院だと医療費負担額は132万円 このようになります。 ****************************************************************** 医療保険は 入院したとき保障してもらえる日数の限度があります。通算保障日数のことではありません。 1入院30日、1入院60日、1入院120日、1入院180日、1入院365日、1入院730日などの日数です。 それを、マンションの部屋を借りる契約に置き換えると マンションの部屋を、最大何ヶ月間まで使えるようにしておきたいかを決めます。 1ヶ月、2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月、1年、2年などです。 ※保険で言う1入院30日=1ヶ月、1入院60日=2ヶ月、1入院120日=4ヶ月、1入院365日=1年、1入院730日=2年などのことです。 だから、入院を保障される日数(マンションの部屋を借りる月数)によって、いくらの医療費(家賃)を支払うための保障かが分かります。 ****************************************************************** さらに 入院したときに保障される日数(部屋を使える月数)の限度とは別に、 その部屋を使えるのは、いつから、いつまでの期間にするかを決めます。 保険でいうと保障期間のことです。 10年とか、終身保障などのことです。 正確に言いますと 例えば、 ■これから10年間の間に最大 ●2ヶ月使いたい=1入院60日まで保障してもらいたい ということは、家賃=医療費負担額18万円を支払うために保険料を支払う契約になる ●4ヶ月使いたい=1入院120日まで保障してもらいたい ということは、家賃=医療費負担額30万円を支払うために保険料を支払う契約になる ●1年使いたい=1入院365日まで保障してもらいたい ということは、家賃=医療費負担額66万円を支払うために保険料を支払う契約になる ●2年使いたい=1入院730日まで保障してもらいたい ということは、家賃=医療費負担額132万円を支払うために保険料を支払う契約になる または ■高齢になるほど入院確率が高くなるので終身保障が良い。その期間内に ●2ヶ月使いたい=1入院60日まで保障してもらいたい ということは、家賃=医療費負担額18万円を支払うために保険料を支払う契約になる ●4ヶ月使いたい=1入院120日まで保障してもらいたい ということは、家賃=医療費負担額30万円を支払うために保険料を支払う契約になる ●1年使いたい=1入院365日まで保障してもらいたい ということは、家賃=医療費負担額66万円を支払うために保険料を支払う契約になる ●2年使いたい=1入院730日まで保障してもらいたい ということは、家賃=医療費負担額132万円を支払うために保険料を支払う契約になる このようになります。 従って、保障期間はどちらが良いという決め方が出来なくなります。 いくらの医療費を支払うために保険料をいくらまでなら支払っても良いかの確認次第になります。 ****************************************************************** ここまでをまとめると 入院したときに保障される日数の限度=1入院で保障される日数があり、その日数によっていくらの医療費を支払うための保険かが事前に分かる。 保険に入るということは、その医療費を保障で支払うために保険料を支払うということ。 だから、保険料次第では保険に入って保障で医療費を支払うよりも、保険に入らないで保険料を積み立てて医療費を支払ったほうが得だと判断できることになる。 また、保障期間は事前に決められないことが分かる。 全てが補う医療費と保険料次第になる。 従って、医療保険の1入院の日数と保険料を確認すれば保険の善し悪しを判断できる。 ※注意点は 保険料は保障期間、保険料支払期間、入院を保障する日数、保障額、年齢、性別などで詳細に決められています。 しかし、医療費負担額は収入で決まっているだけです。 基準は医療費負担額を保険で支払うために保険に入るかを決めるのだから、保険会社の理由は関係ないのです。 ****************************************************************** 医療保険は、 入院したときに保障される日数によっていくらの医療費を支払う保障かが分かるため、保険料を支払う総額は医療費よりも多くならないことが保険加入の前提になります。 何故なら、医療費を保険で支払うために保険料として支払うのだから、保険料が支払う医療費よりも多くなれば保険にならないからです。自分で支払ったほうが得だからです。 保障日数別、支払う医療費早見表 1入院30日=1ヶ月使える契約だったら家賃は9万円 1入院60日=2ヶ月使える契約だったら家賃の合計は18万円 1入院90日=3ヶ月使える契約だったら家賃の合計は27万円 1入院120日=4ヶ月使える契約だったら家賃の合計は30万円 1入院180日=6ヶ月使える契約だったら家賃の合計は40万円 1入院365日=12ヶ月使える契約だったら家賃の合計は66万円 1入院730日=24ヶ月使える契約だったら家賃の合計は132万円 あとは保険料が支払う医療費(家賃)と同額になるまでの支払い回数を確認して、その支払い回数になるまでに入院保障で医療費を支払うために入院することができるかに賭けられるかを考えれば良いのです。 ****************************************************************** 例えば、35歳、男性、日額1万円、手術保障、1入院60日、通算1095日保障、終身保障、保険料65歳払い済み¥4,960 確認するのは、日額1万円、1入院60日、保険料¥4,960を30年間支払うこと この保険は、日額1万円の保障で、1入院60日=2ヶ月の家賃18万円を支払うために、保険料¥4,960を30年間で¥1,785,600支払うことになる。 まず考えなければならないことは 家賃18万円を支払うためには日額1万円の保障で18日以上の入院をしなければならないこと。そして、保険料を総額で180万円近く支払わなければならないこと。 たった18万円の家賃を支払うために、保険会社に178万円も支払って保障で支払う意味があるかということになります。 ということは 保険料¥4,960を家賃と同じ18万円以上支払う価値はなく 保険料¥4,960を36回支払う間に、18日以上の入院をしてその保障額18万円で家賃を支払うことができるかに賭けて保険に入ることになります。 35歳で健康な方が38歳になるまでに18日以上の入院をして医療費18万円を支払うために保険料¥4,960を支払う価値があるかを考えると何も意味のないことに踊らされていることが分かります。 終身保障してもらうためには、総額で178万円も支払う。 これって、保障という名のもとに保険料をぼったくられているのと同じでは?と判断することができます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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