最後のイスタンブール
次の日、飛行機の便は早朝、サントリーニの土地に余韻を感じる余裕もなく飛行場に向かわなければならなかった。飛行機が地上を飛立ったとき、空からこの島に別れを告げた。ありがとう、サントリーニ、、、またいつか逢える日まで。アテネを経由しイスタンブールに到着。バスを利用し新市街のタクシム広場まで直行、そこから歩いて近くのPlussuite Hotelに向かった。広場からこのホテルに向かう道すがら、新市街の車の混雑や人混み、舗装のいい加減な道の、狭さや空気感、いきなり夢の世界から混沌の世界へ引きずり込まれた感覚だった。そしてあまりにも違うヴァイブレーションの変化に、見てたテレビのチャンネルをいきなり変えられたかのような、唐突な衝撃だった。なんとかホテルに到着しチェックインの手続きをしている最中、係の人が随分もてなしてくれ,お茶をだしてくれたり、外にいる俺に椅子を持って来てくれたりしてくれた。街はともかくイスタンブールの人達は,たいてい親切な人が多かった。部屋に案内されると、中は清潔で感じがいい。フィラのホテルよりは広かった。広いバルコニーも付いていた、、、が、外の景色がこれ。下町の屋根裏部屋って感じだね〜。落ち着いたところで近所のタクシム広場からメインの繁華街イスティクラル通りを散策してみる。基本歩行者天国のこの通り、いつものように混雑する。元気のいい子供と名物電車ノスタルジック・トラムヴァイ。猫の王国は健在。 こんな雑踏の中、猫達はマイペースで生きている。夕食を食べに,入ったレストラン。そしてその近所のレストラン街は地元の人々で賑わう。次の日の朝は、帰りのフライトが夕方の6時過ぎという事で,もう少しだけ市内を歩き回る。という事で旧市街のグランドバザールまでもう一度行ってみる。次々と日本語で話しかける店員達を無視し、ひたすらマイペースで見て回る。新市街に戻り、昼食。例によってイスタンブールのガイド本、”ことりっぷ”おすすめのベジタリアンカフェ”ゼンジェフィル”に入る。意外にモダンで,中のガーデンは植物が多くゆったり落ち着く。キッシュを頼んだがおいしかった。なかなかでかしたよ、ことりっぷ。ガーデンで典子撮影。さて,これで旅も終わり。この最後のイスタンブールの滞在のおかげで、旅への名残はまったくなく、早く無事にニューヨークまで帰り着ける事を願った。ニューヨークに戻った時は、ホッと安心した。イスタンブールの雑踏と空気を味わった後だから、余計にブルックリンが緑が多くて広々しているんだとしみじみ感じた。この旅を振り返って、ギリシャとトルコを比べたら、俺の好みで言って圧倒的にギリシャに軍配が上がる。しかしだからといってトルコに行かなければよかった、、とも思わず、イスタンブールの雑踏や喧噪も異国のヴァイブレーションを感じるよい経験だったし、トルコの人達の親切さ、猫達、そしてカッパドキアの自然に出会えた事は貴重な体験だった。ギリシャの島は本当に俺達の波動を変えた。神話の国と呼ばれるだけあって、いろんなところに神々しさを感じ、自然の美しさと豊かさ、食の豊かさ、人々の温かさ、なんかを感じた。そしてまたいつかきっと,クレタ島とサントリーニ島に行きたい。その時はきっとギターを持って、吟遊詩人のように天と地の狭間で気ままに即興演奏しよう。最後に、典子がイアで撮ってくれた俺の写真。ギリシャの観光地にいると、ギリシャ人を始めヨーロッパの若い女の子達はグラビアのモデルのようにキュートなポーズをきめる。日本人はもとよりアメリカ人でさえあまりそんな風にポーズをきめるのを見た事がなかったので、とても新鮮だったし、彼女達が最大限に自分達の魅力を引き出そうと言う気持ちが伝わって来て、微笑ましかった。俺も光の国,イアで自分の魅力が輝いて写る事を願って、典子に撮ってもらった。それじゃあ,今までこの旅につき合ってくれてありがとう。俺達の感動が少しでも伝われば幸いです。また,ニューヨークから光を発信して行きます。Love&Lightおさむ