テーマ:京都。(6067)
カテゴリ:映画
■あらすじ■
京都の町屋で、神官の装束を作る神祇調度司を務めてきた黒由(栗塚旭)と体の自由を奪われていく難病にかかった妻・千恵(藤村志保)のものがたり。 夫、黒由は、妻のリハビリのために、神社の近くで手品を披露していた若者・俊介に、家を訪ねてくれるよう頼む。 トランプを持つ、千恵の手は固まっているが、新しい出会い心は安らぎ、子供のいない黒由夫婦はいつしか、俊介の来訪を楽しみにするようになる。 やがて、俊介のアメリカ留学の話が持ち上がるが、同じ頃、千恵の病状は刻々と進行していた。 ・・・・・・・・・・・・ 京都の街はステキだ。 古いものはステキだ。 私はそう思う。 けれども、人間の古いのは悲しいと最近よく思う。 目は、眼鏡をかけなければ見えないし、シワや白髪は悲しい。 でも、長年連れ添った夫婦であれば、そのシワや白髪も、許せると思う。 夫婦は運命共同体なのだから。 その運命共同体の片方の、夫や妻に先立たれることは、どんなにか寂しいことだろう。 だから、妻、千恵は言う。 「ウチなあ、あんたより、一日でも一秒でも長生きしてあげよう思てたんえ。」 この言葉の中にどれだけ多くの愛情があることかと、涙がこぼれた。 +++ かつて、日本のハリウッドをよばれた京都。 その京都で今一度、映画を作りたいというおもいがこの映画を作らせたという。 そのためか、きたやまおさむ、 市田ひろみ 、 池坊美佳 など、 京都にゆかりのある人々が友情出演していた。 床の間に飾る花が椿から梅に変わる、掛け軸が変わる・・・。 この映画は、京都の町屋の丁寧な暮らしを伝えているのも見所。 山茶花の咲く初冬から、桜に染まる春、そして、新緑まばゆい葵祭の季節へ・・・。 京都の町の静かなたたずまいが、藤村志保にだぶる京都の魅力満載の映画でした。 写真は、下賀茂神社。 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★1月21日*朝まで生テレビ体験記「なにぬかしとるんでぇ」その1 * UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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