テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:映画
若く美しい女性トゥヤーの夫が事故で下半身不随に。 夫と幼い子供を一人で養う彼女は、次第に疲労の色を濃くしていく。 それを見かねた夫は離婚を提案するが、トゥヤーは彼を見捨てられなかった。 2007年のベルリン映画祭金熊賞に輝いたヒューマン・ドラマ。 環境破壊が進む内モンゴルの草原を舞台に、家族を背負って奮闘する女性の生きざまを力強く描く。 ***** 『トゥヤーの結婚』の撮影が行われたのは、中国内モンゴル自治区の西北部、アラシャ盟。 中国で最も降水量が少ないとされるこの地域は、近年、乾燥がますます強まり、草原の砂漠化がすすんでいる。 トゥヤーの物語の舞台として選ばれたのは、中国政府が環境の劣化に対してここで生きる遊牧民を強制的に都市へ移住させる、“生態移民”と呼ばれる政策をすすめる“苦難の地”なのである。 そして、ワン・チュアンアン監督は、“生態移民”がすすみ、遊牧民の生活が永遠に失われてしまう前に、彼らの生活を、この土地で生きる彼らの喜び、悲しみ、怒りをフィルムに定着させようとしたのだ。 2ヶ月にわたる撮影の後、遊牧民たちは移住させられ、この映画に記録された人々の暮らし、風景は、永遠に失われる事となった。 ***** 内モンゴルは、砂漠化が進んでいる。 どこまでも続く、砂漠の中をラクダや馬に乗って移動するトゥヤーは、かっこいい。 頭に巻いたスカーフもかっこよくて、私もやってみようかと思ったくらい。 でも、生活は、苦労の連続。 毎日の飲み水や暮らしの水を汲むために、遠く離れた井戸まで、一日に何度も通う。 その井戸さえも、枯れかけていた。 ああ、モンゴルに雨が降らないかな・・・。 10日、いえ一週間でも雨が降れば、あの乾ききった大地が、潤い、草が生える。 枯れた井戸もまた、水が蘇る。 けれど“生態移民”という中国の政策で移住させられた人たちは、もう二度と帰ってこない。 ・・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★3月17日*セピア色の入学式/あそび唄:お手玉の唄2 *UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.20 09:07:08
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