テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画
ひとつの願いがほんとうに世界を変えた物語。 それは、1995年のこと。 アパルトヘイト撤廃を導き、南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)。 それでもなお色濃く残る、白人と黒人間の差別や経済格差の是正を目指し、彼は同国代表のラグビー・チームのキャプテン、フランソワ・ピエナール(マット・デイモン)と手を結ぶ。 そして、白人と黒人によって結成されたチームで、ワールドカップへの出場を目指す。 その人の名は、ネルソン・マンデラ。 南アフリカの大統領だったと言えば、遠い存在だと思うだろうか。 けれども、彼の起こした「奇跡」に触れれば、あなたの中で、きっと何かが変わる・・・。 なんという懐の深い人だろう、マンデラは・・・。 自分を30年近くも牢獄に閉じ込めた白人たちを赦し、彼らの生活を守った。 大統領を守るSPにも白人を起用。 白人支配の象徴のようなラグビーも、熱心に応援する。 彼の頭の中にあったのは、スポーツで、同じチームを応援することが黒人と白人の垣根を低くすることだということ。 そのためには、チームの選手を黒人の子どもたちの中に入れること。 白人の象徴のようなチームを嫌って、黒人たちは、相手国の応援をするという歪んだ関係は、こうやって少しずつ、 近寄った。 マンデラは、人の心に入るのが上手だ。 ラグビーチームの選手の名前は、全て覚えている。 練習中に突然、ヘリコプターで陣中見舞いをする。 ラグビーチームの主将をお茶に招待する。 秘書の服装をほめる。 SPの家族の心配をする。 以前、豊臣秀吉のことを「人たらし」といっているのを聞いたことがある。 マンデラもそうとうな「人たらし」だ。 実は、マンデラを主人公にした映画を見るのは、2回目。 いや、前回は、マンデラが、刑務所に入っていたころのその看守の物語。 1968年アパルトヘイト政策下の南アフリカ共和国。 刑務所の下士官ジェームズ・グレゴリーは、最悪のテロリストとされるマンデラの担当に抜擢される。 マンデラの生まれ故郷の近くで育ったために彼らの言葉が分かるグレゴリーに、秘密の文書や会話を監視し報告しろと言うのだ。 任務に忠実なグレゴリーだったが、マンデラという人物に触れ、彼が自由のために払っている犠牲を知るにつれ、次第にマンデラに魅了され、彼が目指す平等な社会に憧れていく。 この時も、マンデラは、白人の心を変えていくような態度だった。 生まれた時から、人間として扱わなかった人を尊敬させる。 人間としての大きさを感じずにはいられない。 インビクタスとは、征服されないの意味。 27年間の獄中生活にあっても彼の心は、白人に征服されなかった。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★11月19日*「オリヲン座からの招待状」に見る昭和* ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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