テーマ:映画館で観た映画(8343)
カテゴリ:映画
これが最後の手品(イリュージョン) 1950年代のパリ――。 ロックやテレビによって時代が目まぐるしく変化していく中で、昔ながらのマジックを披露する手品師がいた。 彼の名はタチシェフ。 かつての人気は薄れ、いまはバーのドサ周りの日々。 ある日スコットランドの離島に流れ着いた彼は、片田舎のバーで貧しい少女アリスと出会った。 タチシェフを魔法使いと信じ、去っていく彼の後を追うアリス。 言葉が通じないながらも、エジンバラの片隅で2人は一緒に暮らし始めたが…。 1982年にこの世を去ったフランス喜劇映画の巨匠ジャック・タチの遺稿を、鬼才シルヴァン・ショメが映画化。 先日の■「ファンタスティックMr.FOX」■もそうだが、「イリュージョニスト」も、大人のアニメだ。 スタジオ・ジブリや、ディズニーと絵のタッチが全然違う。 「イリュージョニスト」は、水彩画のようなタッチ。 パリの街角を追われるように出て、ロンドンに渡る初老の孤独な手品師。 当時は、もちろん、船でイギリスに近付くとドーバーの崖が見える。 ロンドンでもクビになって、汽車で遠くの田舎に行く。 そこから、羊と一緒の船に乗って、スコットランドの、やっと電気が通ったような田舎に行くタチシェフ。 侘しい。 こんな侘しさは、子どもには分かるまい。 この島で、会った貧しい少女、アリスは、タチシェフの服を洗濯するが、そのやり方が■桃太郎■のおばあさんと一緒で、川に行って砧(きぬた)を打っているのだ。 1950年代とはそんな時代だ。 タチシェフを追って、貧しい少女、アリスも島を出る。 着いたのがエディンバラ。 この街の美しいこと。 映画の中のエディンバラは、坂の多い街で、「漫画」のように、非現実的な美しさで、描かれているが、実際に行ったことのある人は、写実的だという。 この映画を見て、絶対に行きたいと強く思うようになったほど、魅力的に描かれている。 タチシェフを何でも望みをかなえてくれる魔法使いと無邪気に思う少女。 そうではないと言いたいが、片言の英語しか話せないタチシェフとスコットランドの言葉、ゲール語しか話せない少女・アリスには届かない。 やがて少女、アリスが恋をした時、タチシェフは、突然、彼女の前からいなくなる。 まるで、イリュージョンのように。 アカデミー賞長編アニメ賞ノミネート作品。 チラシのタイトルは、アールデコ風。 古くは6世紀、元々天然の要害である急峻な地形を利用して築かれたケルト人の砦を起源とする。 1603年にジェームズ6世がジェームズ1世としてイングランド王に即位すると、エディンバラの商業的・政治的重要性は低下した。 1707年のイングランドとの合併によりスコットランド議会が解散するが、その後も古くからの堅固な城砦の街並みは保存され、スコットランド人の自主独立と反骨精神の歴史・伝統を今に伝えている。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2011年4月10日*卯月八日(うづきようか)/「陰影礼賛(いんえいらいさん)」を読みながら・・・/ゴイサギの名前の由来 * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.11 19:31:53
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