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カテゴリ:映画
新しい愛のかたち 1929年パリ。 二人は出会い、時代が動き始める。 *実存主義*を世に広め、1960年代には世界中の若者に大きな影響を与え、一世を風靡した作家であり哲学界のスーパースター、サルトル。 そして「第二の性」を著してジェンダー論の基礎を作り、女性の幸福のために社会通念や偏見と闘い、新しい愛の形を実践した作家であり哲学界のミューズでもある、シモーヌ・ド・ボーヴォワール。 2人の学生時代の運命的な出会いから、新しい愛の形とそれ故の深い葛藤、執筆の苦しみまで、時代の寵児となるまでの2人の半生にはその著作からはうかがい知れない壮絶な愛憎のドラマがあった――。 「実存主義」という言葉の意味をしらなくても、サルトルの名前は知っている。 「第二の性」という本を読んだことがなくても、ボーヴォワールの名前は聞いたことがある。 二人は「20世紀を代表するインテリ」。 そんな二人の大学時代から物語は始まる。 当時、大学に入ることが出来るのは、ごくごく限られたエリート。 サルトルもボーヴォワールも、そんなエリート。 なかでも、ボーヴォワールは、女性で、当時は珍しい存在。 そんな頭のいい、ボーヴォワールに彼女の父親は、 「男並みの頭だ」という。 女は男より劣っているというのが当時の考え方。 それを男性はもとより、女性も当たり前のこととして、信じて疑わなかった。 ボーヴォワールは、彼女の書物の中で 「女に生まれるのではない、女になるのだ」とし、女性らしさが社会的に作られた約束事に過ぎないことを主張。 そのボーヴォワールを演じるアナ・ムグラリスが美しい。 『シャネル&ストラヴィンスキー』ではココ・シャネル、 2010年のジョアン・スファール監督のデビュー作『ゲンスブールと女たち』ではジュリエット・グレコを演じている。 また堪能な語学を活かしてイタリア映画やギリシャ映画にも出演している。 女優と並行してモデル業も行い、2002年にはカール・ラガーフェルドに抜擢され、シャネルの香水「アリュール」のキャンペーンモデルとなり、現在もミューズとしてバッグや宝石、時計などの広告で活躍している。 英語、イタリア語、スペイン語、ギリシャ語が堪能というから、天は彼女に二物を与えた。 それにしても、外見はかっこいいと言えないサルトルが、女性をとっかえひっかえしているのは、いかがなものか。 冒頭の大学の図書館のシーンの本棚と灯り(緑色)や、ボーヴォワールのパリのアパルトマンの家具など、インテリアが素晴らしい。 女性の服も欲しいものばかり。 この時代のインテリアや服はいい。 ■実存主義とは■ ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2011年12月21日*昭和30年代のりんご/「ALWAYS 三丁目の夕日」★昭和30年代グラフティ/ヤドリギの下でキスを・・・。 * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.12.22 22:09:44
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