テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:映画
イランから届いた、とっておきの家庭の味。 新婚夫婦のキッチンから、ベテラン主婦の台所まで、さまざまなイラン人女性が披露する今晩の献立や、伝統的な家庭料理の作り方。 そこから浮かび上がるのは、男と女、嫁姑、家族というドラマ。 そしてイラン社会の“今と昔”。 さまざまな思い出とともに引き継がれる家庭料理は、笑いや涙というスパイスによって、味わい深く熟成されていく――。 主婦歴40年の監督の母、 14歳の時に40歳の夫のもとに嫁いだ母の友人、 現代女性代表の妻、 13歳で結婚した伯母、 9歳で結婚、もうすぐ100歳の友人の母親、 双子を育てながら大学に通う妹、 主婦歴35年、5人の子の母でもある義母・・・。 監督をめぐる7人の女性の料理を通して、イランの今の女性を描いている。 面白いのは、義母。 「2年前に手を洗ったから、きれいよ」と冗談を言う。 彼女が結婚をした当時は、今よりももっと封建的で、夫が妻の名前を呼ぶことも許されなかったという。 また、姑は、嫁に強く当たったようだ。 しかし今は、 「オレと母さんが2人がかりでも、おまえにはかなわない」と夫に言わしめるほど、無敵の女性となった。 そんな彼女も、なんだかんだ言いながらも、家族のために手の込んだ料理を作る。 義母の次の世代、つまり彼女の娘=監督の妻となると、また家事に対する考え方が全然違うのが面白い。 監督の妻は、家に来た海外からの客に、缶詰料理を食べさせたそうだ。 その上、そのことを堂々と客に言ったという。 バラサなくてもいいだろうと言う監督に、 「突然、夜、客を連れてくる方がどうかしてる」と反撃。 「昔のように、床に座らず、椅子の生活になったけど、 頭の中は、相変わらず、昔のまま」と憤慨する。 義母と妻のような女性は、イランではまだ、珍しいのだろう。 ほとんどの女性が、黙々と料理を作り、のんびりとくつろぐ夫をしり目に、黙々と後片付けをしていた。 少し昔なら、食事の支度が少しでも遅れると、男は女を怒鳴ったり、叩いたりしたらしい。 しかし、自分の意見をはっきりと言う監督の妻や義母やを見る限り、確実にイランでの女性の地位は、上がっているのだろうと思う。 ちなみに、我が家でも、食事を作るのは、ほぼ100%私とイランなみ。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2012年10月16日*父の麦わら帽子:芋穴* ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.10.17 12:00:29
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