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2012.12.27
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カテゴリ:映画
マリー・アントワネットに別れをつげて:■♪音が出ます

世界でいちばん残酷な、片想い


1789年7月14日、優雅な朝を迎えたはずのベルサイユが、1枚の紙に震える。
バスティーユが陥落し、王妃とその寵愛を受けるポリニャック夫人の名前も載った286名のギロチンリストが発表されたのだ。
「ずっとおそばに」朗読係のシドニーは心酔する王妃への忠誠を誓うが、王妃からは「ポリニャック夫人の身代わりに―」と思いもよらぬ非情な命令を受ける。
身を引き裂く嫉妬、生命の危険、果たして、シドニーの運命は? 
ベルサイユと少女の運命の3日間――。

   2007年にも見た■「マリー アントワネット」■。
マリー・アントワネットについては語りつくされた感がある。

しかし、今回の「マリー・アントワネットに別れをつげて」は王妃の朗読係の女性がいたという史実にヒントを得て執筆された物語
妃の寵愛を受け、瞬く間に重要人物へと上り詰めたポリニャック夫人。
妃のポリニャック夫人への恋心が描かれている。
これを目撃していたのが、王妃にただならぬ憧れを抱いていた朗読係のシドニーだったというわけ。
お気に入りのシドニーに、王妃はひとりの少女のように頬を赤らめながら
「彼女は私に気に入られようとは思わないの。
そんな自由なところが好き」とポリニャック夫人への恋心を語るのです。
恋心に似た、もしかすると、ほぼそれと同様の好意を王妃に抱いていたシドニーは、王妃の気持ちに寄り添うのですが、それが後々、シドニーにとって絶望的なエンディングを招くことになろうとは。
暴徒が迫りくる状況で、王妃はシドニーにとある提案をするのですが、それは王妃に好意を寄せる彼女にはあまりに残酷すぎるもので…。

マリー・アントワネットにこれだけ愛されるポリニャック夫人とは、どんな女性だったのか?
ポリニャック夫
生家や生い立ちについては詳しくわからないが、彼女の嫁いだポリニャック家は代々フランス王家に仕えた家柄だった。

王太子妃時代からのマリー・アントワネットの一番の友人だったのは王家とも血縁関係もあるランバル公爵夫人で、女官長のような地位を与えられていた。
しかし、享楽的な王妃はおとなしく控えめな彼女を次第に物足りなく感じるようになっていく。
そこに登場したのが、ポリニャック伯夫人だった。
当時26歳だった伯爵夫人は、気品と愛らしさを備えた魅惑的な美貌ですっかり王妃を魅了し、天真爛漫な2人はまたたく間に意気投合した。
夫ともども人の良い王妃に取りいり、ランバル公爵夫人から王妃の第一の親友の座を奪うのに時間はかからなかった。

王妃はそのうちヴェルサイユの本宮殿を離れ、自分だけのプライベートな小宮殿「プチ・トリアノン」でお気に入りの友人だけに囲まれて過ごすのを好むようになった。
ポリニャック伯爵夫人はもちろんプチ・トリアノンの常連だったが、ここに泊ることを許されたのはポリニャック伯爵夫人と王妹・エリザベート内親王だけだったという。

また、ある時、伯爵夫人が経済的な理由で宮廷を去ろうとした際に、マリー・アントワネットは涙を流して引きとめたという。
そして、ポリニャック夫妻には年金および下賜金として年間50万リーヴル、後には70万リーヴルもの大金が与えられることとなった。
こうして、したたかにも王妃の友人という立場を利用し権勢を欲しいままにしたが、フランス革命が起きるとポリニャック夫妻は国王一家を真っ先に見捨ててオーストリアに亡命した。
ランバル公爵夫人が最後まで国王夫妻に忠誠を尽くし、王妃と親しい王党派として最後は民衆によって惨殺されたのとは対照的だった。

   けっきょく、マリー・アントワネットのポリニャック夫人に対する愛情は片想い。
朗読係シドニーの王妃への愛も片想いだった。

これまで自分に尽くしてくれた王妃を裏切ってひとり逃げるポリニャック夫人は、冷徹な女性だ。
また、自分を捨てて逃げるポリニャック夫人の身代わりになってやって欲しいと朗読係に頼むマリー・アントワネットの無神経な身勝手さにも腹がたつ。

画面は、どこまでも美しく、人はどこまでも醜い。

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昔◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2012年12月27日*時代の歌:「リンゴ村から」*
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Last updated  2012.12.28 21:00:27
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