テーマ:旅のあれこれ(9938)
カテゴリ:国内旅行
■10月3日
■大分県日田市■から車で30分ほど行ったところにある焼き物の里、小鹿田(おんた)。 その村の中を小さいけれど豊かな川が流れている。 それを利用して「唐臼(からうす)」が上がったり下がったりして山からとってきた土を砕く。 かつては、小鹿田(おんた)では、米搗き用と土用の2つの唐臼を持っていたそうだ。 数年前役人がやって来て、これではあまりにも原始的だというわけで、コンクリートの建物に新式の電気装置の機械を 据え付けたが、村人たちにとって必要以上の陶土が出来るのと、慣れないベアリングに油をさすのを忘れたのとで・・・彼らが使っている木の杵には油なんかささなくともいい・・・この機械はやがてがたがたになり壊れてしまった。 「日本絵日記」 ギーゴットン、ギーゴットンという音は今も小鹿田(おんた)で聞こえている。 唐臼のみで土づくりをする集落は世界でも小鹿田(おんた)だけだそうだ。 「残したい日本の音風景百選」に選ばれている。 ▲唐臼で搗かれた土は、水槽に入れられ、より細かくする。 その後、土を乾かすのだが、山間部である小鹿田(おんた)は日当たりが悪く、窯の上に並べている。(写真右の上部) ▲皿や茶わんなどを作って天日干しする。 ▲窯にいれる。村には10の窯があるがそのうち、5つは共同釜だそうだ。 ▲明治という字の入った古材があったがこれは窯を焚く材料だろうか。 登り窯とギーゴットン、ギーゴットンという、唐臼(からうす)の音が、聞こえる小鹿田(おんた)。 ここで写真を撮っている人に出会った。 なんとなく話をして、お互いにブログ持ちと分かり自己紹介をした。 ■あとりえAYA■というブログを運営する彼女は、「写心」という写真集をくださった。 娘さんからもらったデジカメがきっかけで写真が趣味になったそうだ。(「写心」より) ゆっくりと読ませていただいたが、その中でも、私は、廃屋好きな私は、廃屋の写真にひかれた。 思いもよらない嬉しい出会い。 ギーゴットン、ギーゴットンという、唐臼(からうす)の音とともに忘れられない思い出になった。 記念に直径15センチほどの小鉢を買った。 小鹿田(おんた)焼きの代表的な技法の「飛びかんな」。 バーナード・リーチがこの「飛びかんな」を知って大喜びしたそうだ。 小鹿田(おんた)に滞在中、■さっそく取り入れて作っている■ 小さな壺も欲しかった・・・。 素朴な感丸出しの水差しも欲しかった・・・。 そんなわけで、また行きたい小鹿田(おんた)の里。 私が最も感銘するのは、しんそこ心をひとつにした自発的な村全体の行動であった。 彼らの心が末永く脈打ち、また下の流れの唐臼がいつまでも地を叩いてくれるように。 「バーナード・リーチ日本絵日記」 ■九州旅行2015.10.1~10.11 ■10月1日(木)夜:大阪港出港■3009歩 ■10月2日(金)大分県:別府着■10377歩 ★内成(うちなり)の棚田 ★由布川渓谷 ★別府公園 ■10月3日(土):日田市と小鹿田(おんた)■ ★日田市内 ★バーナード・リーチ@小鹿田(おんた) ・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.17 15:27:25
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