テーマ:映画館で観た映画(8347)
カテゴリ:映画
魔法少女ユキコは悲劇のはじまり。 12歳の少女アリシア(ルシア・ポジャン)は、白血病で余命わずか。 そんな彼女の願いは、大好きな日本のアニメ『魔法少女ユキコ』のコスチュームを着て踊ること。 文学の教師だった父ルイス(ルイス・ベルメホ)は失業中にもかかわらず、娘の最後の願いをかなえてやろうと、そのコスチュームを手に入れようとする。 心に闇を抱えた女性バルバラ(バルバラ・レニー) 心身ともに傷を負ったバルバラは、自分と過去に因縁を持つ刑務所から出たばかりの元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)に救いを求める。 出会うはずのなかったアリシア、ルイス、バルバラ、ダミアン。 やがて彼らの運命が交錯し、予想もしなかった悲劇へ向かってゆく……。 不思議な映画だった。 白血病の少女アリシアと父の暮らしが突然、なんのことわりもなく 心に闇を抱える女性バルバラと夫の暮らし。 初老のもと教師ダミアンも、なんの脈略もなく出てくる。 しかし、ジグソーパズルのピースが揃うと今まで無関係と思えたものが見えてくる・・・。 そんな映画だった。 そして、あちこちに出てくる「日本」。 *ユキコ 白血病の少女アリシアは、自分の名前を「ユキコ」といい友達にもそれぞれ、日本の名前を付けている。 架空のアニメ「魔法少女ユキコ」のキャラクターをはじめ、アリシアが踊る曲は長山洋子のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」。 謎の車椅子の男の豪邸には黒いトカゲのマークがあり、江戸川乱歩の「黒蜥蜴」へのオマージュといえよう。 更にはエンディング曲にはピンク・マルティーニがカバーした美輪明宏が作詞作曲した映画『黒蜥蜴』の主題歌「黒蜥蜴の唄」が流れるなど、監督の日本通ぶりが伺える。 *アニメ、コスプレ、歌 アリシアは、アニメ「魔法少女ユキコ」になりたいと思いそのコスプレを欲しいと願っている。 日本のアニメは、本当に海外でも人気なのかも。 「魔法少女ユキコ」のテーマソングぽい歌は、80年代の歌だそうだが、今聞いてもいい。 YouTubeで聞いて、「これ!!」と決めたのだそうだ。 ■長山洋子 春はSA-RA SA-RA■♪音が出ます。 *着物 心を病む女性バルバラが裸の上にガウンのように着物をかける。 *盆栽 バルバラの旧知の女性の家にあった盆栽。 この監督は、大の日本びいきだそうだ。 白血病の少女アリシアを演じた女の子の10年後が見てみたい。 きっと美人になるだろうな・・・。 愛が運命を狂わせる。 その速度、マジカル級! 「魔法少女ユキコ」は、本当に魔法を起こす。 とんでもない黒い魔法を・・・。 少女アリシアの3番目の願い「13歳になりたい」が切ない。 ・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.04.27 22:43:31
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