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地球交響曲の第二番を観てきた。
青森の山麓にある「森のイスキア」という安らぎの場所を主宰している素敵なおばあちゃん、佐藤初女さんにスポットが当たっていた。 心や体を病んだ人が訪ねてくると、初女さんは、新鮮な食材を使った料理を食べさせてあげて、傍でじっと話を聴くのだという。 ただ、それだけ。 だけど、その時間が理屈を超えて相手の心に届き、心と体を回復させている。自殺を考えてた人が、初女さんのおむすびを食べて思いとどまった話は、心に響いた。 食べさせてもらうことで心が揺り動かされる経験って僕にもある。 学生時代には、何度もそういう思いをした。例えば山形蔵王で住み込みのアルバイトをしていたときに、女将さんが作ってくれた賄いゴハンの温かさは今も忘れられない。 「食べることはいのちの移しかえ」初女さんの言葉。その意味するところは深い。 上映後、龍村監督がフラッと会場にやってきた。一見フツウのおじさんだ。 「近所に住んでるものでね」と切り出し、第二番について、アツくアツく語ってくれた。 ”人間の最も聖なる営みは、最も俗なる営みにある”と、龍村監督。 身近にある最も俗なる営みにフォーカスして、最も聖なる営みを伝えたかったのだという。 最も俗なる営みとは何かを考えたとき、”呼吸をすること”と”食べること”に至った。だから、第2番では、素潜りの世界記録を持つジャック・マイヨールと初女さんになったんだという。 今日も明日も、僕らは地球の上で、呼吸をして、食べていく。 良い空気で呼吸したいし、良い食物を食べたいと思った。(最近、そういうことばかり考えている気がするけど・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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