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昨日から明日まで工房は休日です。
そんな中に悲報がやってきました。 兄弟は他人の始まりと言いますが、従兄弟でも兄弟同然に仲良く育つ事もあります。 小さい時から仲良く育ったその従姉は親戚の中でも美形で、一緒に歩いていると振り返る人が沢山居たので鼻が高かったものです。 ですから、その従姉に子供が出来ても結構可愛がっていました。 二人兄弟の下の子はいじられ役。 いじめるられるのではなく、いじられる子。 可愛いからおちょくられるんですね。 二人が大きくなると自然に足は遠くなりましたが、その従姉から下の子の活躍を聞きました。 高校駅伝の京都代表に選ばれたのです。 残念ながらその高校の成績は良くありませんでしたが、主将だった彼は劣勢を挽回するが如く十人近くごぼう抜きしました。 嬉しかったですよ。 卒業と同時にその方面に就職しましたが、足を痛めてリタイヤ。 普通のサラリーマンになっていました。 昨日現在、満三十六歳です。 その彼が死にました。 今夜が通夜でした。 バイクの自損事故、フルフェイスのヘルメットをしていたのですが。 能が完全にやられてしまったのです。 小学生の子供二人と嫁さんを残して。 上の子が泣き通しで会場は悲しみが充満。 会社の人達や高校時代のクラブの友人達が連絡もしていないのに沢山集まって、盛大な通夜になったのは彼の人徳のせいだと思いました。 従姉は焼香客を見ては涙を流していましたが、救われたのは残された奥さんが時折笑顔を見せて回りを安心させていた事です。 若くして突然の死。 有り得るんですね。 死が近い事を宣告された人間なら、覚悟も事後の始末も適切な処置が可能です。 しかし、こんな若い死も有り得るんです。 生は死と隣り合わせという覚悟を常に持たないといけないと思い知らされた「ひとつの死」でした。 明日は告別式、最近の流行に合わせて初七日まで済ますそうです。 工房の休みとぴったり合わせるかの様に。
近頃、人気のワンポイント友禅のネクタイに新柄、新作が出来上がりました。
今回作ったものは全て濃地。 薄地は本当の「粋」を着こなしたい人向き。 しかし、そんな人は少なめです。 何時かそんな薄地のネクタイに挑戦してもらうべく、今回は沢山の人に着用してもらう為、着易い濃地を作りました。 こちら。 ![]() 幾つか拡大してみましょう。 ![]() 我が工房独自の金糸目の友禅。 そして、こちらも。 ![]() 本当のお洒落、してみませんか。 手描友禅のネクタイ、¥3,150
トヨタがここまで醜態をさらすには予兆がありました。
十年余り前、我が家にはランドクルーザー80とカルディナの二台の車がありました。 それまで、我が家のトヨタ車はカローラとタウンエースに乗っていた歴史がありますが、その二台には非力であった以外にさして問題はありませんでした。 それがこの二台には少なからず問題が。 大した事が無いのはランドクルーザー。 雨漏りです。 長い事かかって、三回目の修理でやっと止まりましたが、「雨で錆が出る事からボディが痛んだらボディを交換してくれ」と言ってやると「そんな」と言ってだんまりでした。 勿論、期待はしていませんが、「責任を取る」と言って欲しかった。 世界のトヨタである以上。 本来は保証すべきだと思います。 とんでもない欠陥を持った車を売りつけたのだから。 もっととんでもない欠陥を持った車がカルディナでした。 我が家族はスキーが趣味、その為に四駆の車を買い替えていました。 カルディナまではレガシー。 余りの燃料食いに、行きつけの自動車屋さんの勧めでトヨタのカルディナに変えたのが間違いでした。 あるとき、先が行き止まりになっている道で、止まろうとブレーキを踏んだ時に急に後からドーと押された様に車が前へ行こうとしました。 大慌てで強くブレーキを踏んだのですが、効きは弱く突き当たりの壁の一歩手前でやっと止まりました。 事故にはならなかったのですがびっくりしました。 弟が運転している時にも同じ様な事があり、トヨタで検証してもらったのですがいくらテストしても同じ様な不具合はでてきませんでした。 私の場合は止水栓の蓋が二つ並んであるところでブレーキをかけたところ、タイヤが跳ねて空回り、滑りを感知してABSが作動したものです。 ABSは二つの動きをします。 先ず、滑りを感知すると一段ブレーキの効きを緩めて滑りを止めます。 それでも滑っていると感知すればもう一段緩めます。 カルディナの場合は四段階まで緩めると言っていました。 もう一つは滑っている時間の制御です。 滑っていない事を感知すると、ブレーキの効きをすぐさま一段ずつ上げて効きを元に戻すのです。 この二つのセンサーで制御するのがブレーキのABSなんですね。 ところが我がカルディナは一気に一番下の四段階までブレーキを緩め、そして止まるまで効きが復活しない二重の欠陥だったのです。 そして、このアクシデントはABSが一回でも作動すると、まる一日空けないと同じ症状が出てこないのです。 それが分かるまで数ヶ月を要したのですがトヨタは症状が出ていないを言い張って認める事はありませんでした。 結局、カルディナを引き取ってもらって、レガシーに買い替えましたが安く引き取られて最悪。 もっと若かったらトヨタと戦っていたのですが。 巷の新聞報道によるトヨタ車のブレーキ騒動は私のカルディナと同じ現象だと思われます。 ユーザーをないがしろにした結果が生んだ自業自得の顛末とは言え、トヨタは何はともあれ日本の顔、脚下照顧して再出発して欲しいものです。 そして、自分の会社だけが儲ければ良いと言う体質を変えるのが先決である事は言うまでもありません。
私が愛飲するのは夏場はビール,冬場は焼酎となっています。
何でも美味しいものは手に入れば飲みますが。 焼酎は鹿児島は串木野出身の家内と結婚してから。 初めて家内の自宅で飲んだ焼酎、それはそれは臭い代物でした。 でも美味しかった。 それから焼酎飲みになりました。 よっぽど酒が強い様ですが、勤めていた会社の五十人の社員の中で弱い方からナンバー5と言うのが同僚の評価であった事で強さが分かるというものです。 一生懸命働いて来た後に飲む酒は仕事の疲れを吹っ飛ばします。 なので、弱くてもほぼ毎日頂いているのです。 おっと、焼酎のお話でした。 二十年ぐらい前から焼酎ブームが来ました。 そのお陰で焼酎の工場は殆どがリニューアルされてしまいました。 蒸留過程のフィルターは最新式に。 その為、芋焼酎のあの匂いはすっかり影を潜めて、誰でも始めから美味しいと言えるまろやかな味に変ってしまいました。 あの臭い香りはもうありません。 ちょっと残念。 数年前までは鹿児島の酒屋に直接連絡して焼酎を買っていました。 珍しい銘柄を御任せで頼んだりして、京都で買うよりずっと安く買っていたのですが、ディスカウントの酒屋が全盛になった今は差がありません。 それでも、地元では珍しくて美味しい焼酎が出回る事があります。 それがこれ。 ![]() 家内の里から義姉の贈り物です。 左は空けてしまって、右の方をやり始めました。 右の「さつま島美人」は鹿児島県北部の長島町の醸造所の結構有名な焼酎です。 味も本格的な焼酎の本道を行くものです。 ご存知の方も多いと思います。 問題は左側の焼酎。 「くしきの魂(かたぎ」と名付けられた焼酎は「海童」で有名な濱田酒造で作られました。 串木野の港湾部に新しくて大きな工場があります。 瓶の上に斜めに貼られたレッテルには「串木野人限定」とあります。 串木野人の串木野人による串木野人の為の焼酎。 串木野を発展させる為に集まった「爆発ねったぼ会」の会員が育てたカライモ「シモン1号」を材料に、米麹は地元産、水は地元「冠岳」のミネラル水、ラベルの文字は地元串木野出身の書道家という「串木野」にこだわった焼酎です。 これが美味かった。 「あっさりした風味の中に味わいがある」と言うのが適している様な味わい。 もう手に入らないかも知れませんが、もっとゆっくり味わったら良かったという素晴らしい焼酎でした。
工房では半襟と手ぬぐいに新柄を作り始めました。
工房のお客様はリピーターが多いので、本来ならどんどん新作を作らねばなりません。 しかし、そうは言ってもなかなか新作を作るのは手間がかかって、腰が上がりませんでした。 ところが、この所リピーターのお客様が急に増え続けてきたのです。 お客さまの満足を考えると、これではいけないと言う事で、気が付いた物から新作を作り始めたのです。 ネクタイも仕立に入りましたし、抜群の手触りのスカーフ,ショールも出来上がりつつあります。 今日お見せするのは作り始めた半襟。 まだ少しですが見て頂きましょう。 熊のぬいぐるみ柄。 ![]() 続いて紙人形柄。 ![]() そして源氏香柄。 ![]() 手ぬぐいも新作が出来つつあります。 それは次回に。
最近は工房の作品を見て頂いていないので一部ですがご覧下さい。
先ずはぼかしで染め上げた作品群。 これらのぼかしは知る人ぞ知る名人の作品。 伝統工芸士の資格を鼻で笑っている人。 地色を染めてもらっている下職なんですが、京都一だと思っています。 付下で雪輪取に雪輪文様。 ![]() 同じく付下の月うさぎ文様。 ![]() 次は絵羽コートで源氏香文様。 ![]() 同じく絵羽コートの雪輪文様。 ![]() その次は帯でシャレ猫文様。 ![]() つい最近、工房へ来られたお客様が自ら地色や配色を決められた帯です。 仕立て上がってご自分で着付られました。 着付は本を見ての自分流、凄いですね。 ![]() お太鼓を少し小さくたり、位置を変えても面白い着付になると思います。 次は春向けに作ったローケツの帯。 春は薄地のシーズン、濃い色の帯は平凡です。 薄い地色に白や薄い色の帯は何と言っても「粋」 そんな春向けの帯を一部ご覧下さい。 仕上げに金糸目の筒描きを。 一つ目は。 ![]() 続いてご覧下さい。 ![]() ![]() ![]() ![]() この中にはまだ得意先へ納品していない物もあります。 出来上がったばかりの物があって。 内緒ですが、明後日に納品します。
一月の十五日は龍馬の妻とされるお龍さんの命日でした。
お龍さんのお墓は神奈川県横須賀市の信楽寺にあります。 龍馬とお龍さんは日本初の新婚旅行を九州まで行った事で知られていますし、京都の寺田屋では龍馬の危機を風呂場で知り、裸で階段を上がって急を告げ危機を救った事で知られています。 龍馬の死後、高知や京都に住み最後は明治三十九年一月十五日に横須賀で亡くなっています。 その間には再婚もされていますが、墓石には「坂本龍馬の妻龍子」と記されているそうです。 その日、京都の東山にある霊山護国神社に祀られている坂本龍馬の御霊が「霊璽」(れいじ)に移され、信楽寺までお龍さんの墓参りに訪れました。 何と百四十三年ぶりの再会です。 天国だろうと思いますが再会を祝して一杯やっているかも。 地上の龍馬ブームをどう見ているのでしょうか。 話しは変わりますが、工房の近くの西本願寺では来年「親鸞聖人750回大遠忌法要」が営まれます。 期間は四月から再来年の一月まで。 何と四十万人が訪れる予定だとか。 同じく東本願寺では三十五万人。 バスツアーの参拝者が多いだろうと言う事で、京都市に協力を御願いしたそうです。 その西本願寺が「京都自殺防止センター」なるものを本山に開設するそうな。 電話相談ボランティアを養成し、自殺遺族のサポートやパンフレット作りに取り組んでいくそうです。 宗教のあるべき姿を徐々に現して来たと言えそうです。 ハイチにも百万円を寄付したとか。 ノンフィクションを顕彰する「蓮如賞」を記念するシンポジウムでは、親鸞聖人の末裔である大谷暢順師が仏教伝来以来明治まで、神仏習合であった事を引き合いに寛容と調和が世界を救う道であると述べられました。 神社に祀られた龍馬とお寺に安置されたお龍の霊が再会するのと何か因縁がある様な無い様な。 お二人さん、日本に力を貸してね。
工房の休日、恒例になったスキーへ行ってきました。
ただ、九階の部屋から車まで荷物の運搬は大変です。 二回は往復しなくてはなりません。 引っ越す前は楽だったのに。 それに顔を合わせる同じマンションの方からは微笑ましく見られるのも変な気分。 「年寄の冷や水だけど頑張ってね」と言われている様な。 還暦を挟んだ夫婦がスキーをやるのは珍しいには違いないのですがね。 行ったのは福井県勝山市にある「雁が原」と「スキージャム」 雁が原は隣にスキージャムと言う、とてつもなく大きなスキー場が出来てから閑古鳥が鳴く様になりました。 それでも、今年は寒波の襲来でたっぷりの雪が客を呼び戻したのか賑わっていました。 初心者オンリーのこのスキー場は初滑りのスキー場として、我ら夫婦には最適のスキー場です。 ![]() シングル二本にクワッドが一本ですが、この日は珍しく混雑、空いているシングルを専ら利用しました。 ![]() シングルのリフトだからこそ撮影できた写真です。 こちらは家内の勇姿。 ![]() 雁が原には午後から行ったので、その晩は現地で宿泊。 その次の日はスキージャム勝山です。 朝一番はこの通り、人はまばら。 ![]() 雁が原はお子様連れ御用達ですからスキーヤーが八割以上、こちらは若者のメッカでボーダーが八割近くを占めます。 雁が原よりぐっと標高が高くなるので、雪景色もぐっと優れものに。 樹氷状態の樹々をご覧下さい。 ![]() ![]() なかなかのもんでしょう。 我らが見るスキージャムでは初めての光景です。 寒波様々。 この日は天候も良くなく、遠くに見える雪の連山も雲がかかっていました。 それでもいい景色です。 ![]() 見通しがちょっと良くなって。 ![]() 雪にご縁の多い方にはうんざりでしょうが、余り見た事の多くない人には憧れの景色だと思います。 ご堪能頂けたでしょうか。 やはり二日続けてのスキーは足にきました。 次回は、冷や水にならぬ様ゆっくりやります。
今日の京都新聞の夕刊に大阪芸大の先生が、ローケツ染めと言う深い歴史を持った染技法が、ローケツや蝋染めなど定まった名前が無い事を憂いて居られました。
奈良時代の宝物を集めた正倉院にはその時代の宝物が納められています。 その中には三纈(さんけち)と呼ばれる染物があります。 纐纈(こうけち)夾纈(きょうけち)臈纈(ろうけち)の三纈。 それぞれ、絞りと板締め、それにローケツですが、絞り以外は廃れました。 近年、板締めとローケツは復活しましたが、特にローケツは一時は一世を風靡する程で、美術家も沢山輩出しました。 勿論、着物でも。 京都では十年位前までは街を歩いていると蝋を炊く匂いが良くしていたものです。 しかし、反物の売れる量の衰退はローケツ染の職人さんを激減させてしまいました。 友禅にはないアーティスティックな雰囲気は「通」を喜ばせたのですが、表現出来る職人さんがここに来て一握りの人達だけになってしまいました。 工房で染めているローケツが不況の中で受注を受け続いている訳が分かります。 今日お見せするのは「ダンマル」 何と木の脂(やに)なんです。 輸入品なんですが石ころの様に固い固形物。 これを有機溶剤で溶かして、筆で描き上げます。 蝋を筆で描き上げ、上から染めると蝋の厚さが薄い所は上から染液が浸透して被ってしまいます。 これがローケツの味。 ダンマルはその被り具合がとってもソフトなんです。 今日出来上がった「ダンマル」のショールをご覧下さい。 ![]() 着尺衣桁に掛けたものです。 生地端を抜き房にしたものが見えるでしょうか? その下には裏側が見えています。 表にはダンマルの厚みの変化で被り具合のグラデーションが見えますが、裏はペッタンコ。 いい味が出るでしょう。 もう一枚。 上のショールはグレー濃淡でしたが、こちらは茶系の濃淡で上がっています。 ![]() プリントで下加工してダンマル描きをして地染め、揮発水洗してダンマルを落とし、その上に目引きの地染めをして仕上がります。 ショール以外に本来の着尺小紋も同じ雰囲気で染めを始めました。 お見せ出来る機会が有るかも知れません。
昨年の十月に工房では手描友禅のネクタイを発表しました。
それはこちら。 制作前にネットで市場調査をしましたが、一番安くて六千円程度。 友禅とは言えないダックと言う手抜きの簡易友禅でした。 後は大層な柄を描き上げて、使い難くしたものが一万円を超えた価格で売られていました。 ネクタイはお洒落を楽しむもの、付けた柄がしゃしゃり出ては着用し難いものです。 以前、男性用にワンポイント友禅のストールというかショールの様なものを作りました。 こちら。 これを見て、ブログのお友達がネクタイを作る事を勧めてくださったのです。 試行錯誤の結果、無理と諦めていたのですが偶然、割安に仕立てて貰える所が見つかりました。 京都新聞に選挙のたすきを作っている所が掲載されていたのですが、本業はネクタイ製造。 思い切って訪ねてみました。 着物の生地で作ってもらえるのが分かって早速取りかかったのが、昨年の十月に発表したものです。 ついでに作った「縞ぼかしに疋田」のネクタイは予想以上に売れたのですが、本命のワンポイント友禅のネクタイはさっぱり。 工房に来られるお客様の反応は凄くあったのですが、女性の方は「こんな粋なネクタイしてくれるかしら」と言う結果が殆どでした。 「粋」には違いないとは思うのでした。 ところがだんだんに売れ始めました。 そして、別注までも。 これが最近出来上がった新作です。 ![]() 一番右の「弁慶」は宮崎のQちゃんからの別注。 次の「翁の能面」は展示したその日に外国の方に。 その次の「提灯と拍子木」はネクタイの製造を勧めて下さった方がお買い上げ。 そして、一番左の「纏」は予約が入りました。 あっという間に在庫が激減したので、急遽制作に入る事になりました。 新柄を導入します。 柄の候補は「歌舞伎の暫」「鬼」人気の「纏」で別の柄、「やっこ凧」「瓢箪に杯」など。 出来上がりは又このブログで紹介します。 御期待下さい。 │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |