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水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

水彩画紀行 スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

アゼルバイジャンの黄昏時

カスピ海のそばのこの街では、公園や道路に屋外レストランが

張り出して、町中に、長い夕暮れを楽しむ人であふれている。

スペインのサンチャゴやマドリードには、道路全面に

椅子とテーブルが敷き詰めらた楽しい一角がいたるところにある。

日本は、そんな余地があっても、愚かな国家がすぐに取り締まる。

「公園で物を売ってはいけません。」

「道路に張り出してはいけません。」

警察も役人も我々が給与を払っているのに、

みんなが嫌がる規制ばかりしたがる不思議な国。

天皇の名のもとに、国民を好き勝手に縛っていた時代の

習性がまったく抜けていない。

公僕は民のしもべと言う意識が全くない不思議な国。

ほんとうに、日本は、つまらない国になってしまった。

規制や権力でせっかくの楽しみがどれだけ失われているだろうか。

日本の公園も道路も広い空き地ががいたるところにある。

ヨーロッパのように春秋にはレストランなどに活用したら良い場所がたくさんあるのに、

規制好きな愚かな人々のおかげで使われていない。

こちらの人は貧しいけど楽しむことにかけては、自由奔放で素養豊か。

女性は特に自由奔放。

仕事中も真っ赤なドレスや豹の毛皮のようなスーツで仕事し、

踊りのできる場ではすぐに豊満なな肢体で踊りを楽しむ。

普通の女性でも、ほとんどの女性が一人で舞う妖艶なトルコダンスを踊れる。

ベリーダンスのように腰をくねらせる仕草は男を誘う仕草そのもの。

ここの人たちは、そういう仕草をまったく恥ずかしがらない。

先日、ここのオペラ座で、「アラビアンナイト」と言うバレーがあった。

鍛え上げたプロのバレリーナは、より妖艶な踊りを披露した。

白鳥の湖を踊るバレリーナが一変して、アラビアのハーレムの女の

ようないでたちで登場。

男を誘う踊りを楽しく豪華絢爛に舞った。


かって、このペルシャ帝国の黄金時代には、ほんとうにこのような

夢のように美しい肢体の美女達が王侯のハーレムにあふれていたのだろう。


今日は、こちらでの仕事がうまくいったので、気分がいい。

この国の6社の人たちと行ってきたプロジェクトが一つ目の峠に

さしかかってきたので、それを一望に見れるようなグラフを作成。

これから実行に移そうとみんなにプレゼントした。

これが好評だった。

いつもうるさい「老将軍」とあだなをつけたこの国のリーダの老官僚が

ハラショー!と親指を上に向けて「よくやった。」とご機嫌で帰っていった。


この国が貧しさから抜け出すために、いろんな国が援助しつつある。

その中の核心的なプロジェクトに参加できて、本当に神様に感謝。

これも、スペイン巡礼路を30日かけて旅した神の御加護かな。

「この仕事が終わっても、嫁さんを探してやるからここに残って指導して欲しい。」

と昨日ある会社の皆に言われた。


ここには、いくら言っても、古いソ連時代の意識が抜けない人々が多い。


「君達にはマネージメントと言う意識がない!」

「Flog in a pond can not know the ocean!」

「今日はご機嫌いかがですか?」と言われたら、

「やあ、まだ、君たちと頭痛のする議論をしてないから、さわやかだよ。」

といつも本気で言っていたのに。

思っていた以上に感謝しているようでうれしい。



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