湖畔の人々
村祭りのあった夜は、その村の瀟洒なホテルに泊まった。経営者はドイツ人、この地方はスペイン人ではなくてなぜかドイツ系の入植者が多かったという。自国の文化のない未開の地、大工もいない。水道もない。そんな土地に初めて住み着こうと努力した人々。電話一本ですべてが整う今からは,想像もできない。そんなことを考えながら眠った翌朝、その村の有名なリゾート地、ラグーン(湖)へ。美しい湖畔でした。チリは給与が1/3から1/5 ,貧しい国と思ってたが、物価も土地も安く、はるかに豊かな生活の国。湖畔には、広い別荘に憩う人々の生活が垣間見れた。わずか600年前に苦労して入植した多くの国々の子孫は、今は屈託なく国籍を超えてチリ人というアイデンティティに、なんの不思議も感じないで、のびやかに青春を謳歌。チリとして独立するときに、母国と戦ったせいか、あまり出自を気にしないし愛着もない。貴方はスペイン人?と聞くときまって「いいえ、チリ人です」と答える。私たちを描いてと、頼んできたカップル。男は、みな描きやすい、いい顔をしている。この国の人々は、希望に大きく胸が膨らみ表情も,豊かで伸びやかです。絵を描くって、ほんとにいいものと気づきました。どんなに、一点を凝視しても、怒られない!どこをじっくり眺めても決して、罰せられない!浜辺では、小さい子等のダンス選手権が始まった。ダンスの先生がスタイル良く、なかなかの美形。今日の一枚 「浜辺のチリ美人 華留良嬢」湖畔の夏に、いろんな人に出会えた一人旅でした。チリはバスが安くて、市内が100円、夜行バスでも8時間乗って2000円。バスに乗り方も分ったので、これから時々、いろんなところを紹介できそうです。