テーマ:尼崎で電車の大事故(183)
カテゴリ:ニュースあれこれ
ニュース:JR福知山線事故、死者50人に・生存者救出作業続く
25日午前9時20分ごろ、兵庫県尼崎市のJR福知山線尼崎―塚口間で宝塚発同志社前行き上り快速電車(7両編成)が脱線して転覆、先頭車両などが沿線のマンションに激突し大破した。 驚きました。。 まさかこんな事件が起きるとは。。 もしかしたら自分も巻き込まれていたかもしれず、 同じ兵庫県民として恐ろしい話です。 今現在の死者54人、けが417人。 過去40年間で最大の列車事故となりました。。。 JR西日本のホームページには、なかなか繋がりません。 やっと繋がって、トップページを見ると、 JR宝塚線塚口~尼崎駅間における脱線事故についてのお詫びと、 尼崎~塚口駅間の事故に関するお客様対応窓口(専用電話)が 書かれています。 こちらにも電話番号を載せておきます。 0120-956-357(フリーダイヤル) 06-7688-0140 ※この窓口では運行情報・営業情報に関するご案内は行っておりません。 NHKのホームページに死者、けが人のお名前が載っています。 大阪放送局 JR福知山線脱線事故 事故が起きた地点は、地図で言うと、このあたりかと。 JR宝塚線(福知山線)の列車運行状況を見ると、 午後11時30分頃より大阪~宝塚、尼崎~宝塚間の直通バスによる 代行輸送を計画とのこと。 復旧までには相当の時間がかかる模様。 私が良く見に行く、Haru'sトリビアさんのブログに、 列車で安全なのは何両目か載っています。 でも、今回の電車のように7両編成だと、どの車両も危険ですね(⊃Д`) とりあえず1,2両目には乗りたくないです。 列車事故による負傷者の多くが手すり用の金属棒に体を打ちつけて、 大怪我を負っているとのことなので、真中の席が一番安全だそうです。 でも、この電車に乗ってた方たちは、明日から電車乗るの怖いでしょうね。。 テレビを見ると、脱線の11m手前に粉砕痕があったとか、 かなりスピードオーバーだったとか話してます。 理論上は、最高速度の120kmより速い133kmで脱線の可能性がある そうですが、もしかしたら粉砕痕との相乗効果で、 最悪の結果になったのかも知れませんね。 今回の原因が分かれば、失敗知識データベースにも載るのでしょうか。 ブログで書くかどうかは分かりませんが、 今後のニュースをチェックしていきたいです。 <追記> JR福知山線脱線事故の写真特集がありました。 死者、けが人は、さらに増えた模様。 死者57人、けが440人。 <さらに追記 2005.4.26> 尼崎駅 JR東西線 北新地・京橋方面 駅時刻表がありました。 事故があったのは、おそらく9:21の同志社前行き快速。 置き石されたとすれば、5分前の普通電車が通った後の5分間ということかな? まだまだ原因解明の途中ですが、テレビを見ると、 置き石やスピードオーバーよりも、急ブレーキが問題だった様です。 死者73人、けが456人。(17:55現在) 最新情報は、NHKが詳しいです。(JR福知山線 脱線事故) まだ閉じ込められている人もいて、安否が気にかかります。 すべてのATS(自動列車停止装置)を最新のATS-P型に変更するのは、 経済的に困難だという話です。 仮に変更できたとしても、今すぐには無理でしょうね。。 事故があった車両にも付いていた旧式のATSでも、 追突事故には対応できるようです。 これから電車に乗るときは、なるべく後ろに乗りたいです。 今日知った言葉:サバイバル・アスペクツ (Survival Aspects) 生存の可能性の視点。どうすれば犠牲者を減らせるかを徹底的に洗い出していくこと。 <さらに追記 2005.4.27> 死者、けが人はさらに増え、まだ列車内に取り残されている人も。 死者95人、けが458人(重傷150人、軽傷308人)。 お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。 <さらに追記 2005.4.28> 死者がさらに増え、106人(男性59人、女性47人)。 今日、尼崎市消防局は、対策本部を解散しました。 列車事故では、戦後4番目の大惨事になりました。 事故の背景原因を徹底的に解明し、同じ事故を絶対に起こさない ことが、亡くなられた方々のなによりの供養になると思います。 (参考に) ■ヒューマンファクター事始 「サバイバル・アスペクツ」という視点 ■TASK・鉄道安全推進会議 JR西日本 福知山線事故について <さらに追記 2005.5.3> 4月30日に、入院中の方が、お一人亡くなられ、 死者107人となりました。 まだ集中治療室(ICU)で生命の危険と闘っておられる 方々もいるでしょう。 事故があってから、すでに1週間以上経過していますが、 事故調査はまだ続いており、JR宝塚線尼崎駅~宝塚駅間も 6月中旬以降になるまで不通の見込みです。 遺族の方々や、事故に遭われた方々にとっては特に、 このニュースはいつまでも風化しそうにありません。 現時点で私が理解している範囲でまとめてみます。 ニュース:108キロ、さらに加速 脱線と因果関係解明へ 事故調委や県警は、これまでの調べで、脱線は制限速度70キロのカーブに100キロを超えるスピードで進入したため遠心力が働き、車輪が浮いて倒れながら脱線した「転倒脱線」だったとほぼ断定。 事故の直接原因は、スピードオーバーの可能性が最も高そうです。 JR西日本の計算値133kmは「転覆限界」ですが、乗客を考慮に入れた場合、 それより遅い速度でも起こる可能性があるそうです。(読売新聞) また、NHKニュースでも、133kmはバネの影響を考慮に入れていないとのこと。 車内の傾きや振動を吸収するためのバネが車両の下にありますが、 それにより車体の安定を保つと、遠心力は増すそうです。 これを計算に入れた場合、時速100kmでも脱線の可能性があるそうです。 非常ブレーキ作動確認、脱線への影響解明へ 事故調 捜査本部のほか、専門家の多くが速度超過から想定外の遠心力が生じたとみている。一方で非常ブレーキの作動と脱線の因果関係は、専門家の間でも見解が分かれている。 急ブレーキも副因としての可能性がありそうです。 粉砕痕については、線路内にあるバラスト(敷石)とほぼ同成分とされ、 置き石の可能性は低いそうです。 また、テレビを見たところ、 緩和曲線が短い(鉄道研究家 早稲田大学講師 川島令三 氏) とのこと。参考までに、 福知山線事故と日比谷線事故が共に通勤時間で起きたのは偶然か? 緩和曲線とは円曲線から直線にかけて滑らかに走行できるように曲率半径を徐々に変化させた曲線のこと。 事故の背景遠因としては、 ・日勤教育(プレッシャーがプレッシャーを生む構造) ・運転士の若年化(30代がほとんどいない) ・過密ダイヤ(停車駅が増えても時間は同じ) などが考えられます。 どうやって事故を防ぐか 旧式ATS(ATS-SW形)を改良型ATS(ATS-P形)に変更すれば、 ヒューマンエラーとしてのスピードオーバーは防止できそうです。 新型ATS工事を再開 国交相意向に従いJR西 ATSについては、以下のサイトが参考になります。 ■通信用語の基礎知識 ATS ■Wikipedia 自動列車停止装置 ■大同信号 新製品情報 ATS-P(N)地上子、整流器(ATS-P(N)用) 脱線防止ガードでは、今回のような転覆脱線を防ぐには心許ないです。 やはり、新型ATSの早期導入が望まれます。 JR西日本のマニュアルには、遅れてはならないと書かれてはいますが、 遅れた場合、その時間をどうやって取り戻すか(回復運転)については、 マニュアルがなく、運転士任せだそうです。 その辺りも今後検討してもらいたいです。 ここで書いたことは古くなる可能性がありますので、 最新ニュースについては、gooニュースなどを見てください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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