モバマス日記:無課金ユーザーを課金ユーザーに引き込む試みについて
ついったーなどでは時々関連ネタをつぶやいてたりしてますが、モバマスをやってます。コンプガチャなどで話題になったゲームですが、私は無課金ユーザー、つまりお金を払わずに遊んでいます。その理由はいくつかあるのですが、一つには、いくらかけても際限が無い、というのがあります。ゲーム運営側としては、課金しているユーザーから搾れるだけ搾り取るあの手この手を打ってきていたのですが、最近、態度を豹変しました。一言で言って、無課金ユーザー締め出し。もちろん、諸経費がかかってビジネスとして展開している限り、無課金でユーザーを惹きつけておいて、一定ラインから有課金に切り替えていってもらう、というのがネットコンテンツビジネスの常道です。ただし、やり方がものすごくえげつない。最近まで、プレイヤー間で、ゲーム外掲示板(2ch)を通じた自由なトレードが活発に行われ、それが無課金ユーザーでも有課金ユーザーに張り合えるくらいのゲーム環境を整える手段でもあったのですが、その自由なトレードを禁じました。一日3取引までと配給チケット制による回数制限までかけました。さらに、売り手側から、アイドルのみをトレード対象にトレードを持ちかけられる『売り手のみ市場』を創設。その名も『フリートレード』というのですから笑ってしまいます。現実の株式市場で、株の売り手側からのみ条件を提示できる仕組みに切り替えたようなものです。いくら現金を持っていようが、現金に類する換金性の有価証券(アイテム)を持っていようが、それらを元に、『〇〇がいくらで買いたい』と相手に持ちかける事すらできなくなりました。さんざんネットを介したトレードをいくらでも便利に出来るシステムが存在している現在の世の中で、ここまで不便な物をユーザーに押し付ける運営側は大したものです。配給チケットは、有料のガチャを回した場合のみ3枚以上貯められるようになってるようで、無課金ユーザーの場合はどれだけトレードする資産を持っていたとしても、1日3件までがトレードできません。さらに、直近のイベントでは、お金を"直接的に"かけて買ったアイテムを使わないと、とても気分を悪くさせてくれるもので、そうなりたくなければお金でアイテム買って使ってね、という、従来のゲームシステムの妙やユーザーの工夫など一切を否定するものになっています。上位報酬は、キャラの育成その他などは一切関係無く、純粋に、一番多くそのアイテムを買って使った人達という、いくら何でもなドギツくえげつないものです。トレードの不自由さや今回のイベントの悪印象から、ゲームを引退した人も少なくないようです。ゲーム運営側としては、金を払ってないユーザーなどいくらいなくなっても痛くない、ついて来れる奴だけついてこい!、というスタンスですが、200万ユーザーと謳っているゲームが実質10~20万人程度で、しかもコアな課金層が2-3万人いるかいないかという程度だとすると、非常にお先真っ暗だとしか思えません。(イベント順位がだいたい10万人未満くらいまでで、課金せずとも2万位くらいには入れている事からの推測値)通常のパッケージゲーム開発に携わっている友人などからすると『焼き畑農業』と称されているやり口ですが、もはや農業ですらないというか。自分達で開発して、せっかくある程度まとまった人数に遊べてもらえているユーザーを大切にしているという姿勢も、ゲーム自体に対する愛情も、投げ出してしまったかのように映ります。運営が厳しくなってきたからという話でもおそらくありません。初期投資などはとうに回収し終わり、インフラ周りはすべてモバゲー(DeNA)持ちでしょうから、あとは絵師さんにギャラ払うのと少数の運営に給料払うだけなのですから。私自身がこのゲームを始め目標に定めたカードがガチャに再録された時がありました。スカウト券という、いわば外れクジを貯めればそれとカードを交換してあげるよという、いわばカードに値札がついてようなガチャが初めて導入されたのですが、1万3万円程度で3枚なら9万とか、それはさすがに無いだろと手を出しませんでした。トレードなどで地道に交換に必要な資産を集めていけば、少なくとも現金は使わずにその目標に近づいていけるのですから。ただ、実際遊んでみて、遊ぶ前に聞いてたよりも"遊べる・楽しめる"ゲームだというのがわかって、お礼的に若干課金してみてもいいかなとも思っていた矢先の、今回の酷いトレード仕様変更とイベントです。無料コンテンツからどうやってユーザーに課金してもらうか、本来は一番運営側が気を使わなければいけない事項でしょう。ガチャが絡むゲームでユーザーが一番心配になるのは、欲しいカードを手に入れる為に数万円を費やし、それでも手に入れられなかった場合でしょう。RMTはアカウント停止を食らいますし、ゲーム内通貨的なアイテムを元に『買い注文』を出す事も出来なくなってしまいました。(今まで一生懸命ゲーム内活動に参加してゲーム世界を盛り上げてきたプレイヤーの努力と時間を無に帰す行為は決して許されるべきではありません)他のいくつものネットゲームをプレイしてきた自分からすれば、運営側とプレイヤー側の折衷地点は明白です。月毎に、2000円、3000円、4000円など、1000円刻みくらいで、課金額に応じて、ゲーム内通貨的に使われているアイテム(スタミナドリンクかエナジードリンク)と、スカウト券を10枚、15枚、20枚などを貯められる仕組みにしてしまえばいいのです。高額カードは、少なくともゲーム内通貨的アイテムで数百個程度、スカウト券で少なくとも250~300枚からとかになりますので、月3千円課金で12か月なら36000円。ゲーム内通貨的アイテムで30個×12か月分貯まっていれば360個。スカウト券で15枚×12か月で180枚。欲しいカードがガチャのラインアップに加えられた時だけ3万円とかつぎ込む方が無駄が無いかも知れませんが、ゲーム内通貨的アイテムだけでなくスカウト券そのものもトレード可能にすれば、かけたお金は無駄にはならず、ガチャで自分が改めてカードを引きたい場合も貯めたスカウト券分値段はディスカウントされるので、やはりかけたお金は無駄になりません。ゲーム運営側としては、各プレイヤーが廃人の如く十万とかン十万とかつぎ込むとかは無くなるリスクを負うものの、安定して長期課金してくれるユーザーが幅広く増える方が、結果としてのゲームの寿命もトータルでの売り上げも収益もよほど増える筈です。(100人のアイドルの内、例えば1種を1000人が得る為に10万円かけても1億に過ぎませんが、3000円を5万人が月々払えば、一月で1億5000万です。(一月での世間一般の可処分所得を考えるなら、10万円はかけすぎな部類に入る事は言うまでもありません)モバマスは、第2弾のCDデビュー組を5人分最近発売したばかりで、まだまだこれからというコンテンツでもあるなら、運営側は最近の荒々しい課金への追い込み態度を少し反省して軌道修正して頂きたいものです。あ、ランクCからBに上がりました。道場主さん達のおかげでランクCの銅賞をもらえましたが、主さん達も今後を憂えてる人が少なくないようです・・・。今後どうなる事やら。