二代目大家の日々。

賃貸専門不動産屋の営業に行って
第一線の営業マンに話を聞きました。

「落ちるって、どのくらい落ちてるの？」
「それがわからないんです…」
「例えば、ウチのこの物件は？ いくらだったら入るの？」
「本当にわからないんです」
「何で？」
「現場でもわからないくらい相場が滅茶苦茶です」
「じゃあ、どうやって決めるの」
「客が納得した価格が相場です」
「はあ？」
「現場も大変です」

「それと…」
「何？」
「ついに出ました１万円物件！」
「どうせ不便なところでしょ？」
「それが西区の地下鉄七隈線沿線で、駅から徒歩10分以内のワンルーム」
「徒歩10分以内！」
「そうなんですよ」
「共益費も、雑費もコミコミ？」
「もちろん！」
「当然、敷金、礼金ゼロ？」
「その通り！」
「今年中に家賃が4ケタ台になるんじゃないの？」
「十分に考えられますね」
「はあ…」

「それから不動産屋によっては初期費用５００円物件とか…」
「５００円？ 残りは全部大家持ち？」
「当然ですよ！」
「今年は大家が大量に破産するかもね」
「あり得ますね…。夏以降は…」


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