カテゴリ:大家業
午後2時、入居者から不審な男が 玄関でインターフォンを鳴らしているという連絡があったので 警官2名と問題の男性宅に行きました。 本人の了解をとって部屋に入ると、警官が質問を始めました。 「あなた、先日も覗きで通告されて、私達が来たでしょう!」 「そうでしたか?」 「一週間前、隣のアパートから苦情がきたから女性に謝罪したでしょう!」 「そういわれれば、そんなことがあったような…」 「忘れたんですか?」 「はい、よく覚えてないような…」 一週間ほど前、隣のアパートを管理している不動産屋から 苦情が来たんだけど、被害者は警察に訴えていたのね。 でも、加害者が覚えてないって、どういうことかしら? 「どうして、知らない人の玄関チャイムを鳴らすんですか?」 「それは…、私をバカにするからです」 「どういう風にバカにするんですか?」 「私が言ったことをオウム返しにするんですよ。一日中!」 「全く同じことをいうんですか?」 「そうなんです。それも男の声だったり、女の声だったり」 「じゃあ突然、壁を叩くのは何故ですか?」 「それも向こう側から、私をバカにするんです」 「やっぱり同じ言葉を繰り返すんですか?」 「そうです。私が先にしているわけではありません」 だめだ、こりゃあ~。完全な幻覚症状です。 何か危ない病気なのかしら? 「以前に、精神病院に入院したことはありますか?」 「はい、ここに来る前に入院していました」 「ちゃんと薬は飲んでますか?」 「それが…」 「見せてください」 棚から取り出された薬袋には昨年11月の日付。 それ以来、薬を飲んでいないようです。 確か、この部屋は鬱病患者が退院して 就職を探すからといって、借りたと聞いていましたが 不動産屋の説明と実態が違うようです。 さて、これからどうなるのかしら? いつも応援ありがとうございます→人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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