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2007年02月24日 楽天プロフィール Add to Google XML

やさしさの精神病理
[ 日記 ]    

今日読み終わった本は、『やさしさの精神病理』(大平健 著、岩波新書)。
ずーっと前(2~3年前)に読み始めたが、途中でなくなってしまったのだ。
が、先日、なんか本ないかな~と本棚を眺めていたら、あった。
なんでだ??

とにかく、この本が、とってもおもしろかった。
精神科のお医者さんが書いていらっしゃるのだが、まるで小説のように読みやすい。
今と昔の「やさしさ」の意味、というか、人間関係の図式とでもいおうか、が、
非常に分かりやすく書かれている。

昔は、電車などで高齢の方に席を譲るために声を掛けるのが「やさしさ」だった。
今は、年寄り扱いされたと思わせたら悪いので声を掛けない【やさしさ】がある。
そんなふうに、現代は、人を傷つけないように踏み込まないようにするのが主流で。

メールが流行るのも、電話だと相手の都合が悪いときに掛けてしまうと、
相手にも悪いから、それが【やさしさ】である。
【やさしい】人であろうとするということは、相手にも【やさしさ】を求めること。
忙しいからと電話を切る相手なら、それは【やさしい】人ではないから、
つまり、相手も【やさしい】人でいられるように、配慮していることになる。
さらには、相手が忙しいのに忙しくないフリをするようなことになっては
それこそこちらが【やさしく】ない、ってことになる。

…まあ、ここまで書いてはなかったけど(~_~;)私の誇大解釈。

付かず離れずの【やさしい】関係が、時々崩れることがあって、
そういう人がこの精神科の扉を叩くらしいのだけど、
どの例の人も、別段病気でもなんでもなく、自分が何を問題にしてるのか気づいたら、
また【やさしい】世界に帰っていくのだ。

とても納得できる、また考えてしまう本であったよ。


Last updated  2007年02月24日 23時31分34秒





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